日本語の豊かな面白さを存分に味わえる怪作

 受賞おめでとうございます。
 どんなもんじゃろと思って覗きに来た自分を、たったの三、四文で打ちのめす程の力とパワーと強さに満ち溢れた、言葉と教養の髄を静脈にガロンで打ち込まれました。
 古語と若者言葉とちょっと前のもはや死語だろソレはの混ぜ方が絶妙かつ、皆が知るかぐや姫、竹取物語のテンポとペースと大まかな流れを踏襲しつつ、現代インターネットの薄ら暗いサブカル方面の不気味なキモさを取り込んだアレンジがお見事でした。此なるはいとバズりけるもまたをかし。てやんでぇ。