戦場を駆けた源義経は女としての生を歩む『ビルシャナ戦姫 〜一樹の風〜』
天下分け目の源平合戦を乗り越えた、遮那王――源義経の名を持つ少女。
戦乱を生き延びた彼女は、後の世をどのように、何を想って生きたのか。
これは、戦の天才と称された武将が女性としての人生を歩み始める物語。
『ビルシャナ戦姫 〜一樹の風〜』
今回は『ビルシャナ戦姫』のFDをご紹介します。
この作品は本編攻略対象の後日談と本編サブキャラの正規ルートから構成されています。
個人的には、サブキャラの正規ルートが激熱ですが、まずは後日談について。
本編からの攻略対象である源頼朝、平知盛、平教経、武蔵坊弁慶、春玄の個別シナリオの後日談を描きます。
ビルシャナ戦姫本編のシナリオはかなりシリアスで、戦がメインであることから、甘いシーンは控えめでした。しかし、その分FDでは全力で糖度をぶち上げてきます。本当に、この後日談のシナリオは甘いです。
切なく、波乱に満ちた本編の印象が強かったので、この攻略対象達がここまで甘いシーンをやってくれるんだと驚愕したのをよく覚えています。ただ、遮那王含めてみんな本編では戦ってばかりで休むことがほぼありませんでしたから、FDで幸せな生活を送っていて安心した側面もあります。
FDらしい甘々な後日談が楽しめます。
そして、本編サブキャラの正規ルートについて。
こちらは本編でサブキャラだった平重衡、佐藤継信、佐藤忠信、佐々木高綱のメインシナリオを描きます。
これまで遮那王と結ばれることはなかったこの4人。彼らが遮那王と共に生き、惹かれ合う過程を本編サブキャラエンドよりも掘り下げていきますよ。
こちらは本編と同様に糖度は控えめで、戦い、殺生、苦悩に満ちた戦乱の世です。本編よりもシナリオのボリュームは少なめですが、彼らの生き様は十分に描かれていると思います。
個人的には、継信ルートが本当に良かったですね。本編から推していることも大きいですが、それ以上に結末が好みでした。心から遮那王に、継信と幸せになってねと伝えたくなります。
源義経として戦いに身を投じた少女が、愛する人と過ごす日々。
遮那王が想い人と出逢い、戦い、共に生きる姿。
源平合戦を全身全霊をもって駆け抜けた、少女の軌跡が刻まれています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます