身近な彼との濃密な恋に溺れる『SympathyKiss』

 いつも頑張っている皆様。お疲れ様です。


 仕事なり、学業なり、何かを一生懸命頑張っていると、たまには甘い恋愛に溺れてみたいと思いませんか?



 今回は、そんな頑張る貴女に送る作品のお話です。



『SympathyKiss』



 私の乙女ゲーム観では、乙女ゲームは男性でも楽しめるをモットーとしていますが、今回の作品は女性向けと断言してしまって良いと思っています。

 女性向けシチュエーションCDを乙女ゲームにしたような、とても甘いシナリオが展開されます。

 本当に、とても糖度が高いので、刺激の強い描写は苦手という方はご注意ください。



 IT企業「株式会社エスタリオ」でデザイナーとして働く貴女「天沢朱里あまさわあかり」は、不振の続く看板アプリ「エスターシ」の運営チームに異動することに。そこで出会う仲間、そしてプライベートで出会う人々と日常を送る中、一人の男性と関わりが多くなり、次第に惹かれていくのでした。




 それでは、攻略対象の紹介です。


 五月女光基さおとめみつき(CV梶原岳人さん)


 主人公と同じくエスターシ運営チームに異動してきた、企画開発担当。天才肌で、これまでも多くの企画を生んで、ヒットさせてきました。

 頭が良いものの、何かと周囲を振り回しがち。自分の直感と判断を信じて行動するため集団で浮きやすく、成果を出すためなら、常識から外れるとしても気にしないタイプです。

 ただ、可愛がられる性格でもあるため、何だかんだでメンバーから慕われています。



 湊康平みなとこうへい(CV梅原裕一郎さん)


 中途採用でエスタリオに入社したため、主人公よりも年上ながら後輩に当たります。エスターシ運営チームに配属され、アプリ運営業務を担当します。

 淡白な性格で、人付き合いは必要最低限。仕事の腕は優秀ですが、淡々と業務をこなしているため、仕事に対する熱意はあまり感じられません。



 虎走要司こばせようじ(CV興津和幸さん)


 エスターシ運営チームを束ねる部長で、主人公を筆頭にエスターシ再興に必要な人材を自らの意思で異動させました。

 仕事に厳しく、表情も常に険しいため、女性社員から敬遠されています。しかし、まだ仕事に慣れない部下を気遣ったり、エスターシ再興のために奔走したりと、上司として尊敬できる人物です。



 吉岡緑郎よしおかろくろう(CV山下誠一郎さん)


 エスタリオと取引のある「エンプスティ株式会社」社長の御曹司。肩書だけでなく、実力も確かなもので、ただの七光ではありません。

 容姿端麗かつ紳士的な振る舞いによって、女性から人気があるものの、本人は恋愛よりも仕事に夢中な様子。仕事の関係で顔見知りになる主人公にも優しく接します。



 多井中法たいなかのり(CV KENNさん)


 ある日、酔っ払っているところを主人公に助けられ、そのまま主人公の家に転がり込んできたヒモ男。

 いつもヘラヘラと笑っていて、素性が全くわからないものの、害をなすことはなく、日々働いて帰ってくる主人公を優しく労っています。



 碓井修也うすいしゅうや(CV内田夕夜さん)


 エスタリオの近くにあるバー「エヴァーグリーン」のマスター。エスタリオ社員は頻繁に彼の店を利用しています。

 いつも穏やかに接客し、客の話を親身に聞いてくれることで評判です。主人公にとって、良き相談相手となっています。




 この作品を一言で言い表せば、女性向けシチュエーションCD。あるいは、TL小説ですね。

 オフィスラブがテーマであるものの、昨今流行りのキャラクター文芸にあるようなリアリティは、あまりありません。あくまでも、フィクション。オフィスを舞台に、とても甘い恋愛が展開されていきます。

 リアリティはあまり期待できませんが、その代わり現実では味わえない、甘いシチュエーションを楽しむことができます。

 私は普段、殺しや裏切り等々がてんこ盛りのハードな乙女ゲームを好みがちなので、逆にこの甘々な展開が新鮮で気に入りました。


 また、この作品は主人公が顔出しを一切しない自己投影型の乙女ゲームです。主人公のキャラが個人として確立している方が好みという方は注意してください。


 大人で甘々な恋愛を楽しみたい方にオススメします。



 システム面は、チャプター機能や選択肢スキップといった便利機能がフル装備されていますので、エンド回収も快適にできます。

 シナリオも纏まりが良く、サクサクと読み進められるため、ゲームに割ける時間が少ない方でもクリアしやすいと思います。

 全体的にUIがオシャレで可愛いところが個人的には推しポイントですね。大人っぽいスタイリッシュさと可愛らしさを兼ね備えたデザインです。




 それでは、攻略順を。

 私は


 多井中→虎走→五月女→湊→隠しキャラ1→隠しキャラ2→吉岡→碓井


 の順で攻略しました。

 そう。この作品、隠し攻略キャラが2人もいます。とある個別ルートから分岐する形で攻略可能です。攻略制限はありません。

 碓井さんは誰か1人のパーフェクトエンドをクリアすることで解禁されます。


 この作品には、ラブエンド、ジョブエンド、パーフェクトエンドの3種類のエンディングが存在しますが、バッドエンドはありません。なので、身構えることなく気軽にプレイできます。


 攻略順は自由でOKですので、気になるキャラから気ままに楽しむことをおすすめします。




 推しは虎走部長です。

 優秀で、公私ともに頼れる上司。しかも、色気枠。興津さんの演技が最高に合っていました。

 虎走ルートは結構メリハリがあったと言いますか、シリアスな展開と息抜きのコメディシーンの分配が丁度良くて楽しかったです。

 恋愛面は色気枠らしく、シチュエーションも演技もドストライクでした。




 たまには甘い大人の恋愛がしたい。

 何も考えず、萌えるシチュエーションを味わいたい。


 そんな気持ちを満足させてくれる作品です。


 エスタリオに入社して、彼との恋愛を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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