第51話 高校生編
※ 涼加 side
私は、颯真君との買い物から帰ってきて家に入るとお母さんが帰ってきていた。
「おかえり涼加。」
「ただいまママ。」
「今日は帰るのが遅かったけど、どうしたの?」
「今日は颯真君と近くのスーパーで買い物してきたの。」
「そうなの?その割には手ぶらだけど・・・。」
「私じゃないの。颯真君の買い物に一緒に着いて行ってだけなの。」
「そうなんだ〜。」
お母さんは、私の方を見ながらニヤニヤしていた。私は、そんなニヤニヤしているお母さんを無視して自分の部屋に行った。制服から私服に着替えて勉強を始めた。一階からお母さんの呼ぶ声が聞こえて時間を確認すると晩御飯の時間になっており、そのぐらい集中して勉強をしていた。
私は、勉強を中断して一階に降りてリビングに向かった。リビングに入るとお母さんが晩御飯を作っており、出来上がるまでソファーでゆっくりすることにした。しばらくして晩御飯ができたので私もお母さんの邪魔にならないようにお手伝いをした。
テーブルの上に料理が並び終えたのでお母さんと一緒に食べ始めた。お母さんの一緒に食べていると今日決めた事をお母さんに話した。
「ちょっといいママ?」
「どうしたの?」
「あのね。明後日の土曜日に颯真君とその颯真君のお友達と一緒に遊びに行くのだけどいいかな。」
「どこに遊びに行くの?」
「近場の所に行くみたい。」
「別にいいけどどうしてなの?」
「え・・・っと。一応確認のためだから大丈夫だよ。」
「そうなの。それと涼加は今どれぐらいお金あるの?」
「え・・・っと。そんなにないです・・・。」
「しょうがないな。少し待ってて。」
お母さんが席を立ち、お母さんの部屋から財布を持ってきて、私に数万円を渡してきた。
「そんなにいらないよ。こんな大金。」
「受け取りなさい。これはいつものお礼。いつも試食を手伝ってもらっているからね。」
「わかりましたママ。」
「ふふ。ありがとう。」
私は、お母さんが渡してくれたお金を受け取り、ポケットにしまった。しばらくして私をお母さんは晩御飯を食べ終えて、私は使った食器を洗った。いつもお母さんが作ってくれるのでその代わりに私は食べ終わった後の食器を洗うことにした。
食器を洗い終えて、お風呂ができるまで中断してあって勉強を始めた。勉強をしているとポケットにあるお金を忘れないうちに自分の財布にしまった。しばらくして、お風呂ができたので入ることにした。
脱衣所で服を脱ぎ、体を洗い、お湯に浸かるって引っ越しからの事を思い返してみた。私は、この街に来ていろんな事があった。この街に来て早々ナンパにあって嫌な思いをするかと思ったら颯真君に助けられてそこから何もない私の生活に変化が起きた。毎日が楽しくて今までこんな気持ちはなかった。転勤一家なのでいつも友達ができて親しくなるとお父さんの転勤が決まり、そのせいで中々友達ができなかった。だから私は友達を作るのをやめた。段々とあまり心を開くことがなくなり、一時期自分の部屋に籠ってしまい、両親に心配された。そこから両親は働き方を変えて、あまり引っ越すことがなくなった。
そんなこんなでいろんな事を振り返っていると体が温まってきたのでお風呂から出ることにした。
私は、お風呂から出てリビングで寛いでいるとお父さんが帰ってきたので、お母さんに話した内容をお父さんにも話したら、お父さんにもいいよと言われたのでよかった。
お父さんが帰ってきた後もリビングで寛いでいたらそろそろ寝る時間になっていたので両親にお休みをして自分の部屋に戻り、ベットの中に入って目を瞑り、深い眠りに入った。
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