第43話 高校生編

 俺と涼加は優花に連れ去られて行く翔梧を見送り、そのまま勉強を教えてもらいに今日は俺の家になった。


「お邪魔します。」


「そんな緊張しなくていいよ。」


「そうにはいかないですよ。男の子の家に行くのはすぐには慣れていないので。」


「そうなのか。そんなことはいいとして適当に座ってくれ。」


 涼加はリビングにあるソファーに座り、勉強の準備を始めた。その間俺はお茶の準備をした。そして、涼加にお茶を出し俺も勉強の準備をした。


「それでは勉強始めますか。」


「お手柔らかにお願いします。」


 俺は涼加に教えられながら勉強を始めた。最初は涼加が用意してくれたテストをやり、そこから俺が理解してないところを重点的にやり、他のところも疎かにしないようにしっかりとやった。そんなこんなでやっていたら18時近くになり、俺は涼加に晩御飯のことを聞いた。


「そういえば涼加。」


「なんですか?」


「涼加は、晩御飯はどうするんだ?」


「そうですね。今日はお母さんが夜遅くに帰ってくるのでそうなると一人で食べることになりますね。」


「それなら、ここで晩御飯を食べるか?」


「いいのですか?」


「全然大丈夫だけど。」


「それならお願いしてもいいですか?」


「分かった。何かリクエストがあるなら作るがどうする?」


「そうですね・・・。それならパスタが食べたいです。」


「パスタね。このパスタ料理が食べたいとかあるか?」


「そこはお任せでお願いします。」


「分かった。軽く材料を買ってくるが涼加はどうする?」


「私もついてってもよろしいですか?」


「いいよ。準備してくるから涼加も準備しといてくれ。」


「わかりました。」


 俺は自分の部屋に行き、制服から私服に着替えてリビングに待っている涼加の元に向かった。リビングに行くと準備が終わった涼加が待っていた。


「お待たせ。準備できたか?」


「はい。できました。颯真君は私服に着替えたのですか?」


「うん。俺の家だから制服より私服の方が動きやすいからな。」


「確かにそうですね。そしたらもう行きますか?」


「そうだな行くか。」


 俺と涼加は、近くのスーパーに向かった。ここのスーパーはいろんな商品が売っているが他のスーパーと違う点は、他のスーパーであまり取り扱うことがない商品が売っているのがここのスーパーのいいところだ。簡単なスーパーの紹介をして、俺と涼加は、必要な材料をカゴに入れ、レジに通した。そして買い物が終わり、俺のアパートに向かって歩いた。


 俺のアパートのついた俺と涼加は、中に入り俺はすぐにエプロンを着て買ってきた材料を使って料理を始めた。涼加は、料理ができるまで自分の勉強をしていた。そろそろ料理が出来上がるので机の上を片付けて、作った料理を机に並べた。


 俺が作った料理は、カルボナーラを作った。俺の好きなパスタ料理だけにあって作るのは御手の物なので簡単に作るようになった。そして簡単なサラダも作り、机の上には全ての料理が並んだ。俺と涼加は『いただきます』をして食べ始めた。いろんなことを話しながら食べた。特に涼加が作ってくれたテストの点数があまり良くなかったのでそのことをめちゃくちゃ言われた。そうしているうちに俺と涼加は食べ終わり、一緒に後片付けをした。


 後片付けが終わり、少し休憩して涼加が帰る時間まで自分たちの勉強をした。俺は、さっきまでやっていた勉強の続きで涼加は、自分なりのテスト勉強をした。そして、時間が過ぎお開きの時間になり、俺は涼加を送っていた。向かいなのでアパートの下まで行ってそこでお別れをした。


 そのような日常を送り、いよいよ明日がテストの日になった。涼加に散々教えられたので今回の中間テストはなんとかなりそうなので寝不足をしないように一応早めに就寝することにした。

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