第41話 高校生編
ぼーっとしていた俺は何かしないといけにと思い、洗い物をしている涼加を手伝いに行った。
「涼加。何か手伝えることあるか?」
「それなら洗った食器をそちらにある布巾で拭いてもらってもいいですか?」
「分かった。」
俺は、置いてある布巾で涼加が洗った食器を拭き始めた。
「今日はありがとな。勉強を教えてもらって。」
「そんなことないですよ。私を教えることで復習できるので。」
「そうなのか?」
「はい。人に教えることで自分がちゃんと理解しているかどうか確認ができるのでよかったです。」
「そうか。俺も涼加の教えられたからよかったけど、もうちょっとお手柔らかに頼むよ。」
「それは、覚えの悪い颯真君が悪いですよ。だって同じこと何回も言わせるからですよ。こちらもキツくしないと教える意味がないので。」
「それはすいませんでした。」
俺は涼加と話しながら洗い物を済ませ、皆が集まっているソファーに座った。
皆が集まりそこでいろんな事を話した。この前に遊びに行って時の話をしたりとか学校のこととかも話した。そうしているうちにお開きの時間になった。
「今日はありがとうございました。」
「そんなことないわよ。またいつか遊びに来なさい。」
「はい。ありがとうございました。」
俺たちは涼加の家を出た。俺は向かいのアパートなので翔梧たちと別れた。そして、自分のアパートの部屋に入り、洗濯物を干したり、掃除したりして風呂ができるまでの時間を過ごした。風呂が出来上がったので風呂に入ることにした。お湯に浸かりながらこれまでの事を思い返してみた。
涼加が転校してきた時から俺の生活が変わった。今までは、何も変わらない日常を過ごし涼加が来たことで今までと違う日常になり、最初は戸惑ったが今ではそれが慣れてしまった。しかも心の感情にも変化をしだした。俺はこの世の中にあまり期待していない時にそこで出会った恩師だったりとか橋本さんと正面に向かってぶつかり合ったことによって本音で言えることになったが友達は別だ。優花たちには俺の過去のことを言ったがほんの少ししか話していない。そのため本当のこと言うとまた人がいなくなるのが怖い。だから本当のことを言わないようにしている。
涼加たちに本当のこと言ったら友達としていられなくなるかもしれない。そうなるとまた一人ぼっちになってしまい、過去と同じことになってしまう不安が押し寄せてくる。そうならないうちにどうすればいいのかを考えていたが結局結論が出ていない。
俺は、結論が出なかったので流石に長風呂し過ぎたので風呂から出た。涼加に教えてもらったことを復習した。軽く一時間ぐらいは集中してやったので疲れたのですぐにベットに潜り、そのまま就寝した。
目覚ましが鳴り、目が覚めて朝の支度をした。家の戸締りしてアパートを出ると涼加がアパートの前に立っていた。
「おはようございます颯真君。」
「おはよう涼加。」
「なんか元気ないですね。」
「過去一勉強したから疲れが取れてないかもしれない。」
「そんなにですか?」
「帰った後も一時間ぐらい復習したからな。」
「偉いですね。ちゃんと復習しているなんて。」
「まぁな。確か今日から翔梧たちと一緒に行くからいつもの集合場所に行くぞ。」
「わかりました。」
俺と涼加は翔梧たちの集合場所に向かった。集合場所に着いたが翔梧たちはまだ着いていなかった。少しして翔梧たちがきたが翔梧の顔色が悪い。もしかすると風邪かと思ったら、まさかの寝不足らしい。寝不足でそんなに顔色が悪くなるのかと思ったが前にも顔色が悪かった時も寝不足だったから翔梧は、顔色で体調が判断ができるとか便利だなと感心していた。そんなことはどうでもよくみんなが集合場所に揃ったので学校に向かった。
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