第37話 高校生編
涼加の家での試食が終わり、自分の部屋でゴロゴロしているとあっという間に夜になり、冷蔵庫にある物で晩御飯を作り、簡単な炒め物だが中々美味しかった。その後はいつも通りなことをしてベットに入ったら眠気がきてそのまま寝た。
朝起きていつも朝にやっている事をすまし、家を出た。家も前で涼加が待っておりそのまま一緒に学校に向かった。涼加が家の前にいることに慣れたのでもう驚くことはない。
俺と涼加は学校に着き、靴を履き替え自分たちのクラスに向かった。教室に入ると翔梧たちがもういたので朝練が早く終わったのかと思っていると翔梧が話しかけてきた。
「ちょといいか颯真。今大丈夫か?」
「大丈夫だけど。どうした?」
「今日からテスト週間に入るけど学校帰りにみんなでテスト勉強しないか?」
「別にいいが俺はテスト週間でもバイトもあるから途中で抜けるかもしれないがそれでもいいか?」
「全然いいぜ。」
「涼加にも知らせておいた方がいいか?」
「それは優花にお願いしてると思うから大丈夫だけど。元々優花が言ってきたからな。」
「だろうな。お前からは絶対に言わないから。」
「まぁな。それと颯真の家で勉強会してもいいか?」
「それだけが絶対に嫌だ。」
「なんでだよ!!別にいいじゃんか!!」
「お前らが来ると勉強が進まないじゃんか。そのせいで毎回優花に泣きつくじゃんか。そろそろ学習しろよな。」
「それはマジで反省してるからそこをなんとか。」
「無理なものは無理。他を当たってください。」
翔梧は少し落ち込みながら自分の席に座り、朝のHRを行いいつも通りに授業が進んでいき昼休みの時間になり、俺達は弁当を持って中庭に向かった。
「そうちゃんの家で無理かな?」
「翔梧にも言ったけど無理だ。お前らは俺の家にきても中々勉強しないし、すぐにイチャイチャしだすから嫌だ。」
「そこをなんとかできないかなそうちゃん。」
「そんな上目遣いしても無駄だからな。」
「そんな〜。そうなると私の家かしょうちゃんの家になってしまう。」
「あの〜。ちょっといいですか?」
「どうしたのすずちゃん?」
「勉強会するなら私の家はいかがでしょうか?リビングが広いので全然大丈夫ですけど・・・。」
俺が止めようとしたら勢いよく優花が涼加の手を握りしめ。
「本当にいいのすずちゃん。」
「え、えぇ大丈夫ですけど・・・。」
「それならすずちゃんの家で決定!!!それじゃあ放課後一緒に行こう!」
その後も遊びに行った時の思い出を話しながら昼飯を食べて、いい時間になり教室に戻った。そして残りの授業が終わり、教室で待っているとアイツらの準備が終わったので一緒に涼加の家に話しながら向かった。
「そういえばすずちゃん。いつもそうちゃんと一緒に来てるけど家が近いの?」
「そうですけど。」
「そうちゃんっていつもサバサバしてるでしょ。」
「確かに最初はサバサバしてたけど、最近をサバサバしてないですよ。」
「そうなんだ。そうちゃんにしては珍しいね。」
「珍しいことなんですか?」
「そうだよ。そうちゃんはゆうちゃんにも最初の時はサバサバしてたけど、段々とゆうちゃんに対してサバサバしなくなっていったけど、それでも半年ぐらいはサバサバされてたから、早い段階でサバサバがなくなったのはすごいと思うよ。」
「そうなんですね、これは誇らしいことなんですか?」
「誇らしいことだよ。段々とそうちゃんが心を開いてきたのかな?」
「それは良かったです。」
女子組の話を聞いていた俺はそんなにサバサバしているかと思っていたが確かに涼加に対して心が開いてきたかもしれないが今後に起きる抗争でまた距離を置かれるのが怖い。だから俺は自分で信用する人を見分けをつけないといけない。そうしているうちに涼加の家に着いた。
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