第3話 高校生編
眩しい日差しが部屋を照らし、目に日差しが降り注ぎ目が覚める。時間を確認するとまだ6時くらいだった。背筋を軽く伸ばし朝の支度をし始め、家を出る時間になり家を出た。通学路を歩きながら昨日の出来事を思い返していた。助けた女の子は無事に帰ることができたの考えてると後ろから翔梧達が声をかけてきた。
「そうちゃんおはよう!今日のテストできそう?」
「まぁあ大丈夫かな。」
「颯真おはようってどうした?何か考えたことしてのか。」
「まぁな。」
翔梧達に昨日の帰りに起きた事を話した。
「それは災難だったな。あの事が起きた後だと心配するのはしょうがないけどそのせいでテストで悪い点数取ったらまた優花のみっちり補習があるよ。」
「マジかそれは嫌だな。」
「嫌ってどうことよ。ゆうちゃんがまるで厳しくしてるみたいじゃんか。そもそも颯真達が酷い点数をとるのが悪いんだよ。」
「「はい。すいません。」」
「ところでそうちゃん昨日教えた後ちゃんと予習したの?」
「ちゃんと復習したよ。だったら翔梧と合計点数で勝負しても良いけど。」
「おいおい。勝負を仕掛けてくるなんて良い度胸じゃないか。それじゃあ、負けたらなんにか奢るってどうよ。」
「良いよ。絶対に負けない。」
翔梧達と話しながら学校へ向かった。教室に着いてはすぐにテストまでの最後の確認をした。朝のHRの時間になり、山下先生が教室に入ってくる。
「みんなおはよう。早く席に着け。朝のHRだけど連絡事項としては学力テストがあるけど適当にやろうと思うなよ。今後の進路に響くからなちゃんとやれよ。その関係でチャイムがいつもと違うからちゃんと確認するように。これで朝のHRを終わりとする。」
山下先生は今日の日程を話し、教室を後にした。俺はテストが始まる時間まで最終確認をした。最初は国語でそのあとは数学I II、社会、化学と物理、英語の順番で進んでいく。テスト時間の5分前になり、試験監督の先生が教室に入ってきた。そしてテスト時間になり、机に広げていた物をカバンにしまい、テスト用紙が配られるまで精神を統一し、みんなにテスト用紙が配り終わり試験監督が「始め!」の合図でテストが開始した。
最後のテストが終わり今日の日程が終わった。しばらくして担任の山下先生が教室にやってきた。
「テストお疲れ様。今日は午前中に終わりだけど明日から通常通り授業が始まるからな。最初に忘れ物する第一印象が最悪だからな。気をつけるように。それじゃあ帰りのHRを終わりとする。解散。」
帰りの支度していると翔梧に声を掛けられ、昼飯を食べにいく事となった。
「そういえば優花は?」
「優花は部活だよ。もうすぐ練習試合が近いからそのための練習だって。」
「そうなんだ。お前こそ部活は大丈夫なのかよ?」
「顧問が学校の用事で部活を見られないから今日の練習は無しになったから一人で可哀想な颯真を誘った訳だ。」
「誰が可哀想だよ。まぁあ確かに今日の昼をどうしようか迷ってたけどな。」
「それじゃあ男二人だけだからラーメンでもいきますか!!」
「そうだなラーメンでも食べにいきますか。」
俺達二人は駅前の近くにある家系ラーメン屋に向かった。最初に食べた時はもう次はいいかなと思うけど、なぜかまた食べたくなり、そして無限ループになる。家系ラーメンは男子高校生はなぜかよく見かける。ほとんどの男子高校生はこの無限ループに落ちた人が多い。
「颯真。ジャンケンで負けたらコイカタオオメな。」
「ふざけんな。俺は自分の好みで食べたいのに。お前が提案して自爆するのがオチだろうが。」
「おいおい逃げんのかよ。やってみないとわからないだろうが。」
「いいよやってやるよ。一回勝負な。それだけは守ってほしい。」
「わかった。その条件で受けて立つ。それじゃあ」
「「最初はグー。じゃんけんポン。」」
俺はパーを出し、翔梧はグーを出した。
「残念だったな。俺が言った通りになっただろ。」
「なぜだ!!俺が負けただと。こういう時大概言い出しっぺが負けるしな。ちゃんと条件を呑むことにするよ。」
「それはそうだな。ちゃんと食えよ。」
俺は一回コイカタオオメを食った時にマジで吐きそうになった事がありそれ以降コイカタオオメを食わなくなった。なのに翔梧は一回も吐きそうにならない。それは人それぞれなのかもしれない。
「いや〜食った食った。久しぶりに食うと後悔したくなる味だね。」
「どういう事だよ。久しぶりに食うと美味しいけど。」
「後悔してもまた食べたくなる味って事だよ。」
「そういう事かよ。このあとどうする?」
「そうだな。日が暮れるまで時間があるし、今食べた物を消化しないと明日からの練習に響くし、軽く体を動かすところがあれば良いのにな。」
「そうだな。歩きながらバッティングセンターに行くのはどうかな?」
「その案に決定。久しぶりにストレス発散しないと体に悪いしな。」
「じゃあ行くか。」
俺達は歩きながらバッティングセンターに向かった。その間くだらない話をしながら、特に俺に関しての話が多かったな。好きな人がいるのかとかどの子が可愛いのかをしつこく聞いてくる。別にいないとではないのに強いて言うなら昨日助けた女の子ぐらいかな。人目見て可愛いと思ったのは、他の人ももちろん可愛いと思うけどピンとくる人がいないだけである。そうしている内に目的地でもあるバッティングセンターに着いた。
「久しぶりに100キロでも打とうかな。準備運動がてらいっとくか。」
「最初の威勢はそこまでにしとけよ。結局打てなくて低い球速になるのだから。」
「分からないだろ。やってみないと。」
そう言いながらも翔梧は頑張ってやっていたが結局低い球速を打っていた。日が暮れるくらいまで打っていたので絶対明日筋肉痛になるな。
「いや〜スッキリしたな。良い時間でし、これでお開きするか。」
「そうだな。俺も久しぶりにスッキリしたからな。」
「じゃあ帰るか。」
俺達は今日のテストのことを話していたら家の近くになり、翔梧と別れ、今日の晩ご飯を買い、そしていつものルーティーンをして、良い時間になり眠りについた。
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