第2話「何故、そうなる!?」

此処で本日の彼のコーデを紹介しよう。

紺色のコートと白Tシャツ 長袖とカジュアルパンツ 黒で黒帽子とネックレスをしていた。


そして、長話も何だからって彼が近場に寄ったのはスター○ックス!


おいおい、これでイケメンと言えないなんて世の中の男を侮辱してる様なもんだぞ…。


そんなこんなで席につき一息つくと彼が帽子を外した。


「おい、帽子とって大丈夫なのか?」

と小声で彼に声をかける。


「だって、真也もとってるし〜?」

と呑気な口調で彼は微笑む。


微笑みだけでも女子をイチコロにするやつに俺と比べられてもなぁ…。


ま、いっか(笑)


「それで?俺に何の話だ?」


本当は言いたくもない台詞を口にする。

まぁ、席に着いたんだから仕方ないよな。


「あ、そうそう〜!それでさ〜…」

と勿論の事のようにみーちゃんの話をする犬浦。


はぁ…。と俺はこっそりため息をついた。


こいつは自信が無いだけで周りの評判は良い。

そういう所が真面目に頑張っている奴をイラッとさせる。


そして、犬浦が言うには「僕はみーちゃんに振り向いて欲しいだけだからね〜」ってさ。


一途にも程がある。


さて、話に戻ろう。

犬浦が語っている内容はこうだ。

握手会の時にみーちゃんが後方で並んでて、

前のお客さんと長話をしてしまったせいでみーちゃんが拗ねて機嫌が直らなかったこと。


なんだその幸せな悩みは!


俺なんて握手会で後方なんか気にした事なんてないぞ!?


なにせ、人数も少ないし長話をした所で好きな人が後ろに並んでる筈もない。

それなのにお前はお客さんが多すぎて困ってるんだって俺に言っちゃうのか…!


「お前…それは感謝するべき事だろう」

と俺が言うと、


「え〜、だってみーちゃんに嫌われるじゃん」

と、幼なじみの事しか言わないbotが言っている。


今すぐ、毎度のように来てくれるお客様に謝ってくれ…。


「とにかく!今週の日曜日に真也も着いてきてね〜」

と犬浦が訳の分からない事を言っている。


どうしてそうなった!?


そして、思考が停止した俺に第二の難関が下る。

ーENDー


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