第5話 ○○塚

皆さんは慰霊碑に対してどんな認識を持っていますか?魂の眠る場所?ただの石?

これは前回出てきたH先輩の体験談であり、単なる遊び心から起こってしまったことです。


当時の職場の敷地内には「○○塚」という慰霊碑のようなものがありました。年に一回は慰霊祭として一日使って清掃やお祓いなどが行われていました。


話をするくらいなのでもちろん「○○塚」には曰くがあります。

・心霊写真が撮れる。

・ある建物からの飛び降り自殺の地点と「○○塚」を線で結んで反対方向の距離の地点で火災が起きる。

・謎の声が聞える。

などです。


H先輩は霊感はありませんが幽霊自体は信じています。しかし、幽霊に対しての恐怖心はなく、そんなこと起こるはずはないと「○○塚」を携帯で写真を撮ることにしました。一人で撮りに行ったみたいですが流石にあれなのかやはり昼間に撮影したらしいです。


一枚目の写真にはたくさんのオーブが写っていたらしく

H「おーーー、すげーーー。」

と言ってもう一枚撮ったらしいです。

二枚目の写真を撮ると今度は昼間に撮った写真なのに何故か夜だったらしいです。

H「なんなんこれ?」

と不思議な写真が撮れたことに対して怖がったりなどはしていませんでした。

その写真は同僚何人かには見せたらしいですがみんな不気味がりました。


その夜くらいからH先輩は体調を崩してしまいました。同部屋の人たちも写真のことは知っていたので

「それのせいじゃねぇ?」

と言って写真を削除させました。


翌日H先輩は体調が回復して何事もない様子でしたが

H「あーああ、もう一回写真撮ってこようかなー。」

と、全く懲りた様子はなかったらしいです。


この時は写真を消しただけで回復しましたが消さなければ一体どうなっていたのでしょう。

みなさんも面白半分で心霊写真を撮ろうとしないようにおねがいします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る