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03 小手指原へ」への応援コメント

  •  こんにちは、四谷軒様。御作を読みました。
     私は、この時代の武士が、果たしてお行儀の良い存在だったかと言うと疑問に思っています。

     平安時代から普通に夜討ち朝駆けしているし、元寇の時は九州の半分を制圧されても、モンゴル高麗兵の補給線が伸び切ったところを袋叩きにしたみたいだし(ただし主力は島津少弐菊池大友という血生臭ドリームチーム)、作中時代のちょっと前にあった霜月騒動のえげつなさといったら……。

     それでも北条家ら政権中枢は、ヤクザ的な存在の親玉だからこそ、後醍醐の帝に対し妙に甘かったり、戦争の落とし所を考えていたはずです。
     逆に新田さんはそういうのを一切考えなかったらこそ、短期決戦じゃ天下無敵に強かったんだろうなあって。

     〝矢合わせをしない〟というのは破天荒な無鉄砲さを描くのに、上手い表現だと思いますよー。面白かったです。

    作者からの返信

    そもそも鎌倉時代というか古代平安のあたりから、縄張り争いで仁義なき戦いを繰り広げて来た武士たち。
    今昔物語集に、隣地との争いを見事に乗り越えた源宛(みなもとのあつる)と平良文(たいらのよしふみ)の話が載るくらい、つまりそういうのが「珍しい(=伝えるべき)」と思われるくらい、バトルロワイアルな存在だったんでしょう^^;

    そんでもって北条家。
    当時としては無名の新田義貞が挙兵と知って、まずは一罰百戒を狙っていたんじゃないかなと思います。
    そもそも軍費調達の使者も督郵(演義の方)っぽい奴が来ているし。
    幕府(チャンプ)・北条家としては無名の御家人(チャレンジャー)・新田義貞をテキトーに相手して終わらせようとしていたのでは。
    そしたら義貞がまさかのゴング前奇襲という事態に(笑)

    「矢合わせ」は、本当はちゃんとやったみたいなんですけど(そこからの義貞の速攻が凄まじかったらしいのです)、演出上、奇襲っぽくするために、こうしちゃいました^^;
    「上手い表現」とおっしゃられて、ありがたいことです。

    ありがとうございました。

  • 戦いは主導権を握った方が強いでしょう。
    過去の野戦を調べたら、兵力の寡多に関わらず、攻撃側が有利だったそうです。
    相手の準備が整わないうちに突撃突撃。

    しかし、この時代に20万というのは本当かよ、という気はしますね。
    写本の書き間違いで2万というところかな。

    作者からの返信

    攻撃側が有利……たしかに、受け身になってからカウンターで勝つタイプってあまりいません。化け物ですね、それは。
    で、押して押しまくる方が、率いる兵からも分かり易いしやり易いから、オフェンス一辺倒が有利な気がします。
    ……ごくまれにいる毛利元就みたいな化け物にエンカウントしなければ、先手必勝ですね。

    20万というのは、この次の次の戦いの分倍河原で、幕府最後の兵10万騎と戦うことになるので、箔をつけるために倍の数を用意していたと「宣伝」したかったのでは。
    分倍河原は、実質、新田軍1~2万と、幕府軍現役3万(+予備役10万)の戦いだったんでしょうけど。
    足利としてはこんだけ動員できたんだぜ、という箔をつけて、かつ、新田が勝てたのは足利の後ろ盾のおかげなんだぜ、という宣伝としての「20万」かもしれません。
    つまりは法螺を吹いていた、ということで。
    ……書き間違いの方がまだマシだなぁ。やっぱりそっちが真相かも^^;

    ありがとうございました。

    編集済
  • こんにちは。
    相変わらず話の流れに惹き込まれますが。
    台詞がかっこいいですね。
    「俺が一番槍ぞ!」にゾクゾク来ました

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    そちらのダビデさんに負けないように(笑)、巨人・鎌倉幕府へ真っ向勝負をかける義貞に、「らしい」啖呵を切らせていただきました。
    史上、あまり評価は高くない義貞ですが、少なくとも卑怯者ではなく、常に前線に身を置いていた彼らしい台詞になったのではないかと思うところです。

    ありがとうございました。

  • 新田と、幕府軍、そして、足利氏の策。
    この辺りの歴史はあまり詳しくないので、というか、普段、取り上げられることのない時代で、鎌倉幕府の当時の状況がわかります。

    作者からの返信

    このあたりの歴史、分かりづらいし、社会の授業でも「ふ~ん」というイメージでした。
    小説としても、吉川英治「私本太平記」くらいしか無かったし……。
    しかしまあ4,000字の短編なら、やりやすいところだけ切り出せるだろう、という意図で書きました。
    けれども、やはり裏事情とかに字数を費やす破目になるという(笑)

    当時の状況がわかります、と言っていただけて嬉しいです。
    何しろ、それがわからないと新田義貞の動きが映えないので^^;

    ありがとうございました。

    編集済

  • 編集済

    鏑矢を交わすという作法……このころの戦闘はまだ悠長だったんですね。
    今回の貴作は、子ども用にやさしく言い換えるご苦労がないので、読者としても安心な感じです。(*^-^*)

    ある方のサイトで、カクヨムのほぼ全作品が違法サイトに無断転載されているという記事を拝読し、個人情報は大丈夫? 少し憂うつになっています。💦

    追伸 カクヨム運営さんで迅速に手を打たれたのでしょうか、現在、その違法サイトで見られるのはタイトルだけになっているそうです。

    作者からの返信

    国内での大規模の戦いというと、承久の乱以来の内戦ですからね。
    「やり方」も、当初は源平以来の連綿とした作法で執り行われていたのでしょう。
    そこを、楠木正成という規格外の天才が現れて……という時代です。
    あ、元寇は別カウントでお願いします^^;

    4,000字しかないので、子どもどころか、歴史がよく分からない人が置いてけぼりになっていると思います。
    前回(第一回)の時もそうでしたが、申し訳ありませんが分からなかったらwikipedia見て下さいと言うしかない状況です^^;

    ありがとうございました。

    その記事でおっしゃっているのは、いわゆるまとめサイトのことでしょうか。
    筆名と作品名と作品へのリンクをまとめているところがあるかもしれません。
    しかしさすがに運営さん、この手の対応は早いですね。
    カクヨムに来ないと見られないようにされたのですね。

    ではではノシ