第2話 異世界生活スタート
目の前に広がっているのは栄えた街並み。そして人だかりなど。
どうしてここにいるのかを考えてみると、さっき知らない人と話をして、新しい人生ということでここに送られた……んだと思う。
「……最初は何したらいいんだ?」
こういう時こそ、なにかチュートリアル的なものがあればいいんだが、ゲームじゃあるまいしそんなの……。
「――すいませーん!」
「……はい?」
何をしたらいいかと考えていると、そこに一人の少女がやってきた。
「あの、突然ですいませんが雄哉さんって人ご存知ですか?」
「えっ……ああ、その人俺たけど……」
「ああやっぱり!」
「……?」
やっぱりってどういうことだ?というかどうして俺の名前知って……。
「私の名前はイリアです。その、急で申し訳ないんですが、ちょっと私についてきてください」
「ええっ?あの……どういうこと?」
「まあ最初はそうなります。でも、私についてくればどういうことかは分かりますから」
「は、はぁ……」
どういうことか分からないが、とりあえず俺はその少女、イリアについていくことにした。
「――雄哉さんは、どうしてここに?」
イリアについていくこと数分。
道中にてイリアが口を開いた。
「車にひかれて、生と死をさまよっているときに、知らない人から「新しい人生を送ってほしい」ということでここに……」
「ああ……なるほど」
「しかもその人俺の名前知ってたし……それでいうと、イリアも」
俺と会う人は全員、俺の名前知ってるのか?
「まあ、なぜ雄哉さんの名前を知っているのかは教えられないんですけどね……」
ちょっと苦笑しながら言うイリア。
俺の名前知ってるとか怖すぎだろ。
「イリアはここに住んでるの?」
「はいそうですよ。雄哉さんは今日ここに来たばかりだし、よかったら私の家に住んでもいいですよ?」
「えっ……でも、迷惑じゃないか?」
「いえ、そんなことないですよ!むしろ……お兄ちゃん的な存在が欲しかったですし……そ、それよりも!雄哉さんはここに来たばかりですから、私がこの世界について教えてあげます!」
「お、おう……」
なんか気合入ってるなー……まあ別いいけど。
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