創作者として、才能のあるなしは大きな悩みだと思います。
創作を始めたての隣人が一夜にして評判を勝ち取り、世間に出ていく一方で、何年活動を続けても、一向に社会に相手にされない人もいます。
全く芽が出ずに腐っていく一方で、新しい分野に活路を見出し、進路を少し変える人もいます。
この話は、才能がないと悩む主人公が、師匠である写真屋との出会いを通じて、続けることの大事さを学ぶ話です。
続けることは辛いことです。それは好きなことであってもです。
しかし、腐らずに続けることで分かることもたくさんあると思います。
努力をしたからといって結果が出るわけではないけれども、それでも続けることで手に入る想定外の出会いや気づきも、求めた結果以上に大切なものかもしれないと思える作品です。