第7話   怪物に襲われて・・

私の顔は 別人の顔よ・・あ、結構可愛くて美人じゃない!

瞳は青ね、びっくりだわ  

少し幼いわ  16,17歳ぐらいかな?


指輪・・

左手の薬指 金で出来て 

沢山の文様に周りに小さな宝石付きのすごく豪華で大きなサファイア


すごく高そう! でも位置からして 結婚指輪か婚約指輪かも!!!


うう、喉乾いてきた・・ここ熱いもん


あ!オアシス発見!! 近いわ・・とりあえず其処に行こうかな ふう


私は立ち上がり 砂を払って歩きだそうとした時だった


砂の海・・砂漠 私のすぐそばの砂が大きく盛り上がったと思った途端

そこから 2体の巨大な怪物が現れ 私に襲い掛かってきた


「きやああ!!」「アリサ!!」


え?今 私の名を呼んだ 少し高めの男の子の声


びゅんと高々と飛び 私と怪物の間に飛び降りて 私をかばう


長めの黒髪に 片眼は赤い瞳でもう片眼は黄金色で かなり吊り目・・

エルフみたいに耳が長くて この子、14~16歳ぐらい・・


あ!!今の私の顔に似てる!!この子!! もしかして弟?

でも耳とか違うよね・・うん 男の子だけど少女の様にも見える・・綺麗だから


「アリサ 俺のアリサ、今の現世では 俺は弟じゃない兄だ 名はアシャル

前世はアーシュラン アーシュと普段はお前以外の者達には 呼ばれてる」


「彼らは ずっと転生した俺・・最初の前世のアーシュを捜していて 

俺たちを保護して護っていた

成長を止める薬を飲まされ、15歳の年齢の姿のままだ 本来なら19歳だ」

日本語で彼は話しかける


「え!日本語わかるの?それに心で思っただけで言葉にしてないわ!」


「語学は得意だし 魔法の力で心を読み事も出来る」


「な・・何それ?魔法?」


「後で話す 今は忙しい!! 炎の柱!!」

え、この人の今の言葉 わかった 炎の柱と言った。


怪物が炎に包まれ、あっと言う間に一体が焼け死に黒焦げとなる


魔法の剣と彼が叫ぶと 左手に剣が出現して

それを手にして 真っ二つに怪物を切り裂いた


「有難う・・あ・・『アシャル兄ちゃん』で、いいのよね・・」


「うん それでいい! そのうちに記憶も蘇るし

俺たちを護ってる者達も探し出すだろうから 心配しなくていい」


「先に言っておく 俺はいわば病気だ

今は正気だが 本来なら気が狂ってる 5歳以下の子供の様に何も分からず

記憶もない 無邪気に笑ってるか 無表情な人形の様な状態になる」

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