第28話 にやんこな魔法使いと戦場での・・死亡フラグ?

戦いに加わっている 

異界から落ちて来た にやんこな魔法使いイリン・エイル(白い猫耳と尻尾つき) 

グラン同盟の義勇兵


いつもは得意の魔法で 楽勝モードの戦いも 終盤に迫り 激しさを増している。


「はあ・・次行くわ!!炎の柱!!」

 敵モンスターが焼き尽くされ 彼等の絶鳴が響く

「ギャアアアア!」


「はあはあ・・風の矢!」

弓を弾くポーズを取り、弦を弾くと見えない風の矢が敵を多数貫く

「ウオオッ」「キェエエエ!」


心の中で思う そろそろ魔力が尽きそう・・

私、ここまでなのかな? 


異界の故郷 戦争が終わり 

200年後の平和になった にやんこ王国に一度でいいから行ってみたかった

暗黒の黒猫さま・・アラシャ様 アシャ様


一度でいい・・

私の故郷 戦争中 

戦火に追われた私たち家族を一度助けてくれた 

あの沢山の魔法の王達に 会いたかった


あの古代の2千年の戦乱を終わらせ

 

にやんこ王国とヴィシャント王国の戦争に参加した

二人のアーシュ様達に・・


黄金と赤い火焔の瞳の魔法の王アーシュ様達


長い髪のアーシュ様は 鎧をまとった綺麗な少女にも見えた

私たち側のアーシュ様 14年の惨い時間を送った方


髪の短いアーシュ様は 目が吊り上がって鋭くて とても怖かった でも・・


子供の私を見て 優しく微笑んでくれたのよ

二人とも私の頭を撫でて 祝福してくれた。


戦いの中、記憶の走馬灯が頭の中で、ぼんやりと巡る。


「エイル!イリン危ない!!」

振り返ると数本の矢が目の前に現れて そのままイリン・エイルの体に貫通!


「あう!!」数本の矢の1本はイリン・エイルの体の心臓近く

「だめええ!!起きて」仲間たちの悲鳴


目の前が暗くなる・・そのまま闇に意識が落ちてゆく

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