第13話 駄目っ子魔法使いデイアルと壊れた少年・・その2

ガサと草むらから音がする

ハッとするレステイルとデイアル


「あ 敵の鋼鉄のゴーレム数体とオーガ達 かなり厄介だ」青くなるレステイル


「オーガに食われそう!レステイルは 胸が大きくて美人だから

いやらしい事されちゃうよおお」

泣き言をいうデイアル


「私の胸は関係ない!!それになってことを言う!!

私のやる気を削ぐ気か?

そんなにエロい場面が見たいか お前」


「え・・ちょおと見たい」


ゲイイイン 剣の柄で殴られる

「酷おい レステイルうう」


「当たり前だ!!とっとと攻撃魔法をかけんか

私も魔法で対抗する」


レステイルは 頑丈な鋼鉄のゴーレムには剣では適わないし


いやらしい目つきのオーガには近寄りたくないので

攻撃魔法で対抗する戦法に出た


「ライジング!」「ファイアーボール!!」


「だめだよレステイル!まるで歯が立たない

攻撃魔法がきかない」


攻撃魔法がことごと弾かれる

あるいは ほとんど敵はダメージを受けてない


「ああもう!どうしたら

きゃあ!近ずいてきましたが!!」


「いやああ!!」「うわああん!」

完全泣きモードのレステイルとデイアル


「ああ!あの子の兄さん 長い黒髪だしい 綺麗だから

オーガが女の子と勘違いしてるう まずいいい」


「私たちやあの少年がこいつ等の餌食になった事とか

知ったら グランの義勇兵の方々に

他の保護者達の怒りの攻撃がいくかもおお!!いやああ!」


二人は異界の少年を庇いつつも

ついに捕らわれてしまう


「きゃああ!!」

「うわああんオーガの餌になるのいやだああ!!」


異界の少年も捕まり オーガが服に手をかけようとした時である


オーガの両腕がスパンと切り落とされる


「俺の双子の弟のような俺のアーシュに何をする気だ・・」怒りに満ちた声


少年そっくりな顔 彼よりも短い髪

瞳は彼より少し・・というか、かなり吊り上がって見える少年 

髪型と眼つき この迫力で確かに別人と分かった


左手に光る剣を持ち 剣にはオーガの血が滴っている


オーガの手から 取り戻しお姫様抱っこ中


「風の矢!!」風の呪文 透明な矢が次々とオーガを射殺す


レステイルとデイアルを捕まえたオーガ達も同じく


「まったくですね もう一人のアーシュ殿

アーシュ殿 無事で良かった」


トーガ(大きな布)で右腕を覆った青年が表れる


淡い金の髪と淡い青の瞳で 優しそうな目をしてる

よく見るとトーガの下の右腕はない

爽やかな笑みを浮かべてる


「残りの獲物は私たちが頂きますね うふっ」


「ああ、任せる」黒髪で金と赤の瞳の少年ことアーシュ


黒猫耳と尻尾付きの少年と黒猫耳と尻尾付きの少女が表れて 

鋼鉄のゴーレム数体に攻撃をかける


「暗黒の女王アシャの命に従え!暗黒の黒き炎の大蛇 敵を焼き尽くせ!!」

黒い炎が大きな大蛇の形を取り ゴーレムに巻き付き砕き焼き尽くす


「暗黒の王アラシャが命を下す!闇の漆黒の刃 敵を切り裂け!」

闇色の半月の刃が表れて 鋼鉄のゴーレムを切り裂いた


「・・んっ かたずきましたね もう一人のアーシュ様も

無事に見つかったから 帰りますか?うふ」

黒猫耳の美少女アシャが言う


「そうだなアシャ」短い髪の少年アーシュが笑う


「アシャ叔母様 アーシュ様

そこのデイアルというダメダメ償還魔法使いが

よりにもよって この状態になってる僕のアーシュ様を償還したんです


言いましたよね? 今度やったら殺すって

あ、貴方も同罪ですよレステイル 彼を止めなかったでしょう?ふふふっ」


「さあ~ どうしましょうか?今アジェンダ様はいないし

僕のアーシュ様はこの状態・・・お二人の分まで 僕が仕置きしますから

まず全身の骨を砕き 炎でじわじわ焼き 剣でこま切れにしましょうか?くくっ」

とても怖い顔で黒猫耳の美少年が言う


「ひいいい!!」 「そんなああ!!」


「・・あらしゃあ・・リンゴくれた うふふっ」

長い髪の少年がそう言って笑う

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