第3話 お迎え1
「ああ!せめて火薬があれば 魔法の力も限界
もう回復薬もないわ!!」
「えーん こんな処で あのモンスターさん達のご飯になるの 怖いよお!」
「アラシャ様ああ!アシャ様あ!! アーシュ様ああ アルテイシア姫さまああ
誰か助けてええ にゃんんん」
「助けにきたよん 僕らの可愛いにゃんこな子供たち
遅くなってごめんね うふ」
黒髪の美少年が突然現れる 少年は 子供たちと同じような衣装を着てる
それから少年の頭には黒猫耳と尻尾がある
「アラシャ 見つかって良かったわね」
今度は黒髪の同じく黒猫耳としっぽつきの美少女
こちらは古代の衣装
「はいアシャ叔母様」
「じゃあチャチャとかたづけましょうか?」
「はあ~い」
「アラシャさまあ!!アシャさまああ!!」にやんこな子供たちは嬉しそう
「闇の刃!」無数の黒い半月状の刀が表れて モンスターを切り裂く
「暗黒の炎!」漆黒の炎がモンスターの群れに放たれ
あっという間に黒焦げになってゆく
「大丈夫か お前達!!」
仲間の義勇兵たちが戻って来ないので 心配してやってきた
「おお!来てくれたか?」
「あ・・あの人達は?」
「異界の者たちだそうだ
子供たちが こちらの世界に紛れ込んだので
迎えに来たようじゃ しかし強いな」
「ふう 大体かたずいた 後はあのキメラだけだね」
「そうね アラシャ」
「あの獲物は俺がやる 貰っていいか?」
黒髪で長い耳の古代の衣装を着た15歳前後の少年が言う
黒髪は肩ほどの長さ 短い方
瞳は赤い宝石と黄金の色のオッドアイ
「ああ!!アーシュ様だにやん!!」
「はあ~い」アラシャ
「よろしくです!私のアーシュ様うふん」アシャ
「業火の竜よ・・出でよ、時の彼方より出現せよ
我は火竜王・火焔と黄金の王アーシュラン
最後の黒の王の命に従え!!」
ぐおおおーん 大きな声をあげて
炎の巨大な竜が表れる
炎の竜に焼き尽くされ 食い殺されるキメラ
「さて かたずいたな うん」
にっと笑うアーシュ
「わ~ん アラシャ様ああ アシャ様 アーシュ様あああ!」
にやんこな子供たちが駆け寄る
「はいは~い うふふ 怖かったね
もう大丈夫♪」アラシャ
「そうそう うふふ」アシャ
「こら 俺の背に張り付くな 全く うふふ くすくすっ
しかし 途中から見えたが あの呪文は傑作だ
俺のエイルの呪われた料理の呪文
良く頑張った えらいぞ お前たち」苦笑しながら言うアーシュ
「だけど もうすぐエイルも来るから
本人の前で言うなよ ふふっ」
「え~っ 本当ですか!」
「ああ・・ふふっ」
「あのアーシュ様 もう一人のアーシュ様の御身体の方は
大丈夫ですか?ご飯の方はちゃんと召し上がっておられますか?」
「ああ、元気にしてる
小食で消化良いものしか食べれないがな
食欲もある 有難う」
「そこの者たち 俺たちの世界のにやんこな連中が世話になった
有難う」
「あ、有難うございます よかったら これ・・どうぞ」
アラシャが微笑みながら 子袋を手渡す
「あ、どうも 有難うございます
こちらが助けられたのに すいません」
袋には 高価な宝石や金細工の宝飾品が入っていた
「まああ!!いいですか?」
「ええ うふふ」
「ああ、じゃあ 俺からも」
アーシュが大きな袋を魔法でポンと出して手渡す
「有難うございます これは・・」
袋の中には 沢山のお菓子が入っていた
「俺のレシピの特性の菓子もある
時間があれば作るが・・今回は魔法で出した」
「おおおっ!!美味しい」
「これ何の果実のお菓子かな?
すごく美味しいだけど」
「テインベリー こちらで出来る果実
んんん~これが果実と種 作り方はイチゴと同じ・・やるよ」
また魔法で 果実と種を出す
「わあ~有難うございます」
「わああ~アーシュ様のお菓子だ!!ごくり」
「はいはい お前たちの分」
魔法でポンと出して 大きな袋を子供たちに手渡す
「有難うございます にやん!うふふ」
「よかったら 私たちと食事でもどうですか?」
義勇兵の戦士の一人が言う
「そうだな・・そちらの世界の料理や食べ物に興味ある
そうするか有難う」アーシュが笑う
「あ・・エイルが来たか あれ?もう一人来た
あれは別の魔法の王
アジェンダ様の息子の黄金の王ソリシア様じゃないか?」
「僕のアーシュ 無事に見つかって良かったね」
長い黄金のウエーブを描く髪にオッドアイの瞳の美少女
「うおおおお!!すごく可愛い!」
「綺麗いい」義勇兵の皆さんは美人の出現に喜んでいる
「他に時空の亀裂に落ちた にやんこな連中の救助は
無事に済んだか? 俺のエイル」アーシュが問かける
「うん・・そっちは無事に見つかり 助けたんだけど」
心配そうな表情のエイル
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