「ホリデーロード4000キロ」(ブラックコメディ)

「ホリデーロード4000キロ」(1983 アメリカ 98分)

監督 ハロルド・ライミス

原案、脚本 ジョン・ヒューズ(『ナショナル・ランプーン』に収録された短編小説「Vacation '58」)

出演 チェビー・チェイス、ビヴァリー・ダンジェロ


 以前、紹介したコメディ映画「お!バカんす家族」(2015)の原点となったコメディ映画シリーズ「バケーションシリーズ」第1作目。

 なお、この映画のDVDは廃盤になり視聴困難でしたが、私が去年、東北地方のA県を旅した際、たまたま寄った元レンタルビデオ店(現在はアダルト系ショップ)にて、一本500円で投げ売りされていたDVD、VHSの棚の中から、この映画のVHSを発見。購入しました。

 まさか、視聴困難になっていた映画のビデオを入手できるとは……。

 ソシャゲのガチャで、高レアを引いた時みたいに嬉しかったです。



 さて、ここからは、この映画を紹介。

 ごく普通の家庭であるグリズウォルド一家。

 ある日、遊園地「ワリーワールド」に向け、車で4000キロの旅をすることに。

 だが、初っ端から車が大破。

 更に、途中で親せきのおばさんを家まで送ることになったが、そのおばさんが旅の途中で死亡……。ぶっちゃけ、ありえない。

 これだけではなく、次々とグリズウォルド一家にありえないトラブルが続出。

 やがて、父・クラークはこのトラブル続きで正気を失い、次第に狂気へと染まっていく……。


 かなりテンポの良いバカ映画でした。

 ですが、上記のおばさんの遺体を家の前に放置したりと、ブラックなギャグもあり、遊園地に向かうまでの数々のトラブルのせいで、徐々に狂気に染まっていく父・クラークの姿が怖かったです……。


 特にラスト。衝撃の展開が待っており、とうとうブチギレた父・クラークはとんでもない行動に走ります。

 アメリカの銃社会について、警報を鳴らすような衝撃の展開であった(一応、コメディ映画としてキレイに終わったけど)。


 ファミリー向けのドタバタコメディにしては、死体遺棄や拳銃など、過激がすぎるコメディ映画。

 家族のためを思ってやったことが全部、裏目に出て、徐々に正気を失っていく父・クラークの姿は「シャイニング」のジャック・ニコルソンに近いものがあった。

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