第七話「正体調査」
「なあテッチャン! ベンタくんってしってるか?」
マコト(本名:スギワラシン)は、親友の警察官「清水哲太」にベンタくんの情報を聞くため、交番にいた。
「お前…どこでそれを…?」
「そいつに直接的なかかわりがあるかもしれないんだ! 簡単にいうと、殺されるかも!」
「ど、どういうことだよ! とりあえず今夜だ! 俺の知っている情報はここじゃ言えない!」
今まで気づかなかったが、交番の中にはこちらをじっと睨んでいる中年男性がいた。
「わ、わかった。 じゃあ22時にあそこのファミレスで! じゃあな!」
こうしてマコトはテッチャンとわかれた。
テッチャンと別れて数分歩いたときにマコトはある違和感に気づく。
つけられている。恐ろしいが、逃げるわけにもいかなかった。
むしろ、いまここで決着をつけてしまいたかった。
「いるんだろ!!」
脅かすためにそう叫びながら後ろを向く。すると案の定、後ろに黒ビニールの男がたっていた。
……五人ほど
そのころツルオは幸村の部屋へ向かっていた。
「アパートはどうだった⁉ ツルオくん!」
「あ…いえ…まだ見てないです」
ツルオはすでに自分の家などに興味はなかった。
「あの…幸村さん、頼みがあって…。名前から住所を特定することはできますか?」
幸村は少し考えてから口を開いた。
「無理ね」
「そ、そうですよね…。すいません、変なこと言って」
「……私にはの話よ」
「……どういうことです?」
幸村は黙ってツルオに”ついてこい”のジェスチャーをし、歩き始めた。
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