第6話







本日も快晴なり




そして腕の中に向き合う姿勢のスノーがいる


心臓止まるかと思った

大声を出さなかった俺偉い



これが先日言っていた俺の朝の癖?なのか

これは防ぎようのない事故なんだ許してくれ!

ああサラサラと揺れる髪が綺麗でほのかに甘い花の香りがする

閉じられた目には長いまつ毛が並んでいて

こんな時でしかマジマジと綺麗な顔を見ることはできない

俺をどうか許してほしい

薄くて小さい桃色の唇が艶やかだぐぅ耐えろ俺





今日はスノーより早く目覚めることができ素晴らしい時間を堪能できる


つい腕枕をしてしまっている反対の手で頭を優しくなでる

サラサラして柔らかだ

胸に幸福感が溢れてきてきっとひどい顔を俺はしているだろう

このままキ、キスとかしちゃダメですか?

ダメですよね騎士失格だ

だが微かに撫でる時触れた柔肌の質感

そして香るスノーの甘い香り

魅惑的な唇に目が離せない





……





パチッ




!?




危なかった、騎士人生で一番危なかった


いつのまにか呼吸を感じる近さまで近づいていて

唇と唇が触れ合うもう少しで

スノーが目覚めたらしい



「お、おはよう」



「………おはよう。近くないか?」


「それはその、あの、スノーからいい匂いがして寝ぼけていたのかもしれないはははっ」

我ながら情けない



「……そうか」

!?照れるのか頬が少し赤い

貴重だ頭のアルバムに保存しなければ


「君も同じ匂いがするはずだけど、………結構違うものだな、ヴァルツの匂いだ」



死んでしまいそうだ

スノーが俺の首筋の匂いを嗅ぐ仕草をし

距離がさらに縮む

抱擁のように

手が震え抱きしめてしまいそうになる


「香油のつけた者の体臭や温度で変化するんだ。悪くないな。……いい加減離してくれないか流石に恥ずかしい」


「はーつらい」


「?なにがだい、あー腕かすまないね」


「いやそうじゃないスノーは全く悪くない」


解放したスノーはさっと離れていった

胸が寂しくなる



「さぁさっさと朝食食べて支度して出発しよう」


「そうだな。できることは全部任せてくれ!」



昨夜の残りを温め直し食事をした

そのあと山小屋の片付けをして互いに荷物の最終確認をした

白馬に荷物を吊り下げ

手持ちで持った方がいいものは俺が持った

今の俺は鎧を着て腰にはスノーから預かった剣が携えてある


「やはり様になるなその格好」


「そ、そうか!」


「だがこれから休憩しながらだが山道を登り降りするよ。無理はしないでくれ」


「大丈夫さ!これでも日々鍛えているし迷惑はかけない」


「うーん。まぁ任せるよ」


そうしてようやく山小屋からゼンクォルツ王国へと旅が始まった












旅の途中人を拾ってしまいなんだかんだで

共にこれから旅をすることになった

期間は七日ほど

途中村によって物資の補給と情報を仕入れ

無事に王都へと向かう手筈だ


大怪我をしていたヴァルツだったが今は元気そうだし

騎士らしいから己の身ぐらい守れるだろう

自分でもなぜあの時、育ての親の形見の一つを手渡したのかわからないがきっと俺より役立ててくれるだろう後悔はない

でも折られたら流石にショックだ

金持ちそうだしいくらか補填はしてもらおう


「あーそうだヴァルツ、少し待ってくれ」


「なんだい?」


「大いなる地母神よ我らの道筋を照らし守りたまえ」

祝福を得る祈りだ


「…神への祈祷。加護魔術の一種か。そんなことまでできるんだなスノー。魔除けと旅の安全を願ったんだな」


「よくわかったね古臭い魔術なのに。そりゃわかるか君の立場なら」


「あ、ああ。戦場でも神殿の祈祷師がしてくれるから知っていたよ」


「そんなたいそうなのじゃないよ。簡単な旅の安全と獣除けさー大物の魔物は防げないしね」


「神に祈りと言葉を届けるんだ十分すごいよ」


「褒めるのはもういいから!いくよ」

白馬の手綱を引いて先に進む


(だけど神霊魔術に近い気がする。詠唱としても短いしそれで発動したならばすごい才能だ。魔術師団にもそうそういないはずだ)




出発して三時間ぐらい経った

途中一時間ずつ休憩を挟みながら歩く


「峡谷を抜けた先に村があるがまだ先だから今夜は野宿だら。野宿はしたことある?」


「もちろんあるさ。遠征や近隣の町村の見回りや調査で道中宿に泊まれない時はよくするよ」


「そっか。やっぱり大変なんだな」


「やりがいはあるよ。頑張れば頑張るほど誰かの助けにぬるのだからな」


「おー立派立派。かっこいいねー騎士様ー」

ケラケラと笑う


「揶揄わないでくれよスノー」


「悪い悪い。前あった自称騎士は酒場で飲んだくれてひどい絡みをされたっけなぁ」


「なんだと!それは許せない!どこのどいつだ騎士のくせにスノーに迷惑をかけた愚か者は!」


「ずいぶん前の話さ。南の国近くの港町だったかなぁ。遠征帰りだったらしく気が立っていたんだろう」


「そんなことは関係ないさ!騎士なら常に立ち振る舞いと矜持を持って過ごさなくては恥だ。よりにもよってスノーにちょっかいをかけるなんて許せん!」

ヴァルツは顔を赤くしながら憤慨する


「今更の出来事に怒らないでくれよ。それに仕方ないんだ居合わせたタイミングが悪かった」


「そりゃ怒るぞ!スノーはいっっっさい悪くないじゃないか!」


「わかるだろ?ヴァルツは気を遣ってくれたんだろうけどこの見た目だしねー」


「わからない全然わからないよ!スノーは誰よりも美しいじゃないか!」


「えっ!?そ、そんな。お世辞とかやめてくれよ。この髪にこの目だよ?君は触れなかったから気を遣ってくれたんだろ」


「世辞なんかじゃない!騎士の誇りに誓う!綺麗で艶めいた青く反射する月明かりのような髪と満月のような瞳の色じゃないか!」

なんだやめてくれ気恥ずかしいことを言い過ぎじゃないかれ!?


「そんなこと、だって、知らないのかい?不吉の象徴の白髪と金の瞳だよ?みんな嫌いなはずだ」

昔話にいた古の悪魔と同じ特徴らしく

古い伝統の人間たちには恐ろしいらしい


「聞いたことはあるけど、君には一切関係のないことじゃないか!俺にはスノーにとても似合っていてとても美しく感じる」

鼻息を荒くしてそう捲し立てる

まだ若い世代や盛んな都市ならあまり忌避されないのか

それならまだ生きやすいところもあるのかもしれない


こんなとこを言われたのは初めてだ

育ての親は生まれ持ったものだだからありたい様に生きなさいそれがお前自身の姿になると


なんだろう恥ずかしいせいかドキドキする


「もういいわかったから、ありがとうヴァルツ。その言葉と気持ち疑って悪かった」


「い、いや、その、スノーは悪くない勝手に怒っただけだから。ほ、本心だからな」

さっきの勢いがなくなり顔が真っ赤で顔を背けている


ふふふっ


「わ、笑わなくてもいいだろ!」


「ごめんごめん!ほら置いてくよ」


「スノーはすこし意地悪だな。絶対離れないからな」



ふふふ

こんな旅も悪くない









「もう大分陽が陰ったね。今日はここで安もう」

順調に進み予定より多く進めた

ヴァルツが荷物を持ってくれて採取も手伝ってくれるし

途中見つけた野兎を捕まえてくれた

開けた茂みの中で野宿する準備をする

集めた枝で魔術を使いヴァルツが火をつけ焚き火を用意してくれた

魔術師式が綺麗で淀みがなく才能と教養を感じた


夜は冷えるからお湯を沸かし二人分のお茶を淹れあたたまる

簡単に鍋に乾物と調合したスパイスでスープをつくり

昼間捕まえた野兎を捌いたのをスパイスで串焼きにした

それとパンで今夜の献立の完成だ


「いただきます!」

「めしあがれー」

美味しい美味しいと豪快に食べてくれるが所作は綺麗だ


「スパイスだけでこんなに違うんだな。いつもは胡椒と塩ぐらいだし」


「肉も新鮮だったし、塩は岩塩でよく肉に合うスパイスを調合しているから美味しいだろ。簡単で楽なんだ」


食べながらいちいち褒め称えるから恥ずかしくなる

落ち着いて静かに食べてほしい

だが嬉しいと感じることも確かだ

体格も良く顔立ちの良いし立ち振る舞いも

礼儀正しさが見受けられる

短髪が光に当たるたびに煌めき僅かに赤く光って揺れる

濃い金色の麦のような綺麗髪色がよく似合う

凛々しいのに人当たりがよくこちらを窺うたびに

人好きのする笑顔で見つめられる

話してみると意外と子供らしい様子があり

接しやすく人の良さを感じた

きっと人気者で人から愛される人種だろう


本人は俺の料理を気に入ってくれたらしく

本当に美味しそうに食べてくれている


「君の祖国はどんなところなのかな?」

ヴァルツは一旦食べていた串を皿に置き

お茶を飲んで口を整える


「どんなところ、かぁ。豊かだと思う街は整備されては人が多く物流や交流も盛んだし近年魔物が増えて案件が多いけど自警団や騎士団が対処しているから至って平和だと思う。大きな犯罪もすくない」

顎を指で支え思案顔で語る

やはり三大国の一つだ


「近隣国との諍い、もまぁなんとかなっているし当分は平和なはずさ。魔物の方が最近は頻繁に対策に追われていね」


「ほぉ。やっぱり大国の強みだねー。国王陛下も御子息もご健在だし安泰なのかな。政治がしっかりしているなら商人は安心して商売できるからね荒れている国だと立場の弱い旅人は役人や兵に逆に鴨にされるから」


「安泰、なのかな。いくつかの中立国などの諸国が資源や土地をもめぐって争っているし不審な兵の徴兵や召集、傭兵を集っている噂もあるし油断はいけないかもな」


「へぇ。なら移動も気をつけなきゃなー。巻き込まれて殺されるのは嫌だし傭兵が戦場後を漁って横流しするから困るんだよなー」


「たしかに国民以外の人々も危険な目に遭うな。派遣にも限度があるし暫くは俺の国で長く滞在するといいよ!」

なぜか食い気味であるなぁ


「そうだね。そういえば変な噂を聞いたよ」


「どんなだい?」


「数年前中立国で行われた平和記念の関連諸国が集って開催された祝祭が行われたろ?そのときのレジスタンスが襲撃してきたけど大国の一つの英雄黒騎士が各国の来賓を守って返り討ちにしたらしい。そのとき痛ましいこともあったがそこまで大事にならなかった」


「たしかにあったなそんなことが。その時俺は城にいたけど報告が入って驚いたよ。あんなことをしたら大戦の時代に逆戻りだ。誰かの陰謀じゃないかって噂もあったし国王陛下陛下たちは無事だったから良かったが」


「そうだね。戦争屋しか儲けられないし大勢の死者が出るだろうな。反乱軍の主張として主要国である三大国をはじめ列国に対し資源の独占と圧力そして身分による差別の撤廃が主張だって」


「それって逆効果だよな。もともと式典の主題がそれだしなぜか反乱軍は来賓のいる王宮を囲んでいたらしい。居場所は極秘だったし警備も多かったのに内通者が居たって話だったけど」


「実際反乱自体は大したことはなかったけどすぐ武力で鎮圧するには体裁が悪かったんだろうね。で本題なんだけどその際騒ぎに乗じてかの大国の王族が狙われたらしい」


「利用されたか黒幕がいるってことか」


「そう。それが英雄黒騎士がいる国だからね普通に困難だ。政治的なのか陰謀はわからないが、その国の王子たちが奮闘し駆けつけた黒騎士と共に追い払ったらしい」


「それはすごいな!騎士なら誰でも憧れるからな彼は!よく知っているね」


「たまたまそこで侍従をしてたものに出会ったんだよとても聡明な人だった。分散されていた来賓と要所であった邸宅に開催国の王女もいたんだ。秘密裏にされていたことらしく大々的に人員さけなかったけどそちらにも手練れと暗殺団の黒山羊が向かっていたらしい」


「それは人質のためか。大国を揺るがしかねない行為だ。暗殺団の黒山羊は大罪を犯していたが強く狡賢くて尻尾が掴めなかった。いつしか姿形がわからなくなって噂が出なくなっていたな」


「だが敵は全員返り討ちだ被害はゼロで何も無かったことにされたらしい」


「それは、すごいことだ。よほど勇猛なものが守護したんだろうな誰だろう」


「噂では聖女リトリシアからとった名前のリトリシア皇国だ」


「あの亡国の魔人を倒したっていう国か!そんなて誰がいたなんて知らなかった。ならそんな強国の騎士団なら頷ける」


「それがねー。騎士団じゃなかったらしいよ」


「どういうことだい?」


「四人で倒したらしい」


「そ、それはありえない!国の主力部隊じゃないと相手は無理だろう!」


「だと思うんだけど、しかもそのうち二人はまだ騎士見習いだったらしい。もう一人はあの有名な戦神と言われたアレスらしい」


「そんな大物までいたのか!それだとまぁ…しかも見習いもいるしそんなの、うーん。戦神は長く表舞台から姿を消していたよな」


「そうみたいだね。皇国主戦騎士団の団長だったが亡国の魔人と戦って勝利し、裏方になったのかもしれない」


「なるほど?まぁなら運が良かったのかもしれないな。あと一人は?」


俺は一口お茶を飲み口を潤す


「子供だったらしい」


「……こども?」

ヴァルツが首を傾げる


「そう子供」


「誰かの子供が混じったっことかい?来賓か王族の」


「いや違うらしい。その子供がその際指揮し見事に被害ゼロで解決したらしいよ」


「それは、それは流石になぁ」


「俺も信じられなかったけどもう一人の彼がそう言ってたんだ。明かしてはくれなかったが関係者らしい」


「他はあり得そうだがこどもはなぁ。まぁスノーが言うなら信じるよ。上には上がいるなぁ」


「ただの噂話だからあまり気にしないでくれよ。そんなに英雄がホイホイいては困るさ。そういえばゼンクォルツ王国にも活躍している王子がいるじゃないか」


「そ、そうなの!?じゃあ第一王子かな政治の手腕はすごいしカリスマ的だから臣下にも民にも人気だ」


「確かに第一王子様もよく聞くけど、これは第二王子の話だよ」


「えっ、えぇ!?」


「そんなに驚くことかな?」


「それはねまぁ、だって、兄よりは活躍してないそうじゃないか。人気があるかもわからないが」

なぜかしょんぼりしているななぜだファンなのか

まぁ騎士団所属だし知り合いなのかもしれない


「兄の方とは違った話をよく聞くけどね。王族なのに分け隔てなく接して老若男女から人気で騎士としても強いらしい。既に俺と同い年で自分の団があるみたいだし城下の街にも良く現れるらしい」


「そ、そうかなぁへへ。お……第二王子も頑張ってるみたいだしそうなのかもなはははっ同い年!?。他にはなにかあるかな噂?」

今度はなぜかにへらにへらしている

知人が褒められて喜んでいるのか愛い奴め


「そうだなぁー。仕事帰りに仲間と飲み歩きモテるから女を侍らかしてるとか」


ぶほっ!?


ヴァルツが咥えていた串を放出した

当たったら痛そうだ


「あと街で見かけるたび別の女を連れてるとか」


んな!?


変な叫び声を出してきた

握っているカップが震えていてもはや噴水のように溢れていた

「もはや騎士団内部でもとているらしく仲の良い騎士仲間と心も体も繋がっているとか」


ぶふぁっ!?


齧ろうとしていたスープのウィンナーをフォークごと喉に押し込んでいた

ギリ大丈夫だったらしい気をつけてほしい


「そ!!そんなことありえないから!!ぜっっったいないからね!!」

憤慨している様子だ

知人の悪口に聞こえたのかもしれない

それはすまないことをしたなー


「いやいやすまないね。ヴァルツの反応が可愛らしくてさ。噂だから本気にしてないよ。ヴァルツの知り合いなのかもなんでしょ?」


お口をタオルで拭いている


「可愛くないからな。まぁそんなところ、です」


「ふふ、でも信じていることはあるよ」


驚いた顔をしている

今日は表情が豊かだなぁ


「な、なにをでしょうか」


「ここまで来る途中も村や商人にあったけど、ゼンクォルツの騎士団に助けられたって話たくさん聞いたから。すぐ駆けつけてくれ魔物や犯罪者を倒してくれて、警備してくれたって皆が言ってたからねそれは信じるさ」


焚き火に薪をくべる

暗闇に火の灯りが照らして気持ちが安らぐ


横を見るとヴァルツが変な顔をしていた


驚いたような泣きそうな


「どうしたヴァルツ。悪口じゃなかったろ?それともさっきのフォークがやっぱり痛かったのか見せてみなよ」


ヴァルツの肩に手を乗せ心配する

微かに震えている


「い、いや。あの、大丈夫。

嬉しいというか驚いたというか。

誰かがそうやって俺たちの事をそう評価して

見てくれたんだなっと思うと

、胸が苦しくなって、ごめんカッコ悪いな」


おれは咄嗟にヴァルツに身を寄せる

ビクッと跳ねたが拒絶はされなかった

そしてゆるく抱きしめて背中を撫でた


「そうだよヴァルツ。君たち、いや君は確実に誰かを救っているんだ。どんな形であろうとそこに何かが残り人々は心に残るんだ。尊いことだよヴァルツ」



うん、うんっと小さく返事をする

まるで大きな子供だな

よしよし


ムクっと顔をあげ僅かに頬が赤く

は瞳が潤んでいた

まるで黄昏を超え光と闇が交差した時間の

湖畔の水面のような瞳の色だった


綺麗た


俺とヴァルツは暫し見つめ合う

ぱちぱちと爆ぜる音と葉の擦れる音しかしない


ゆっくりと


ゆっくりと確実に二人の間が狭まる

太陽が登るように

月が沈むように





…………









ンッ















「ヴァルツって、もしかして王子様?」






え?






気の抜けた声が響いた







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