第29話 愛の不時着:パク・ジウン
ネットフリックスで梨泰院クラスと共にヒットしたラブ・ロマンス作品。
梨泰院クラスよりも、コメディ感が強い。
あらすじ
起:大手美容用品会社を経営するやり手女社長は、財閥の娘で、引退を控えた父の後任者に指名されていた。しかし、それを良く思わない兄や、実の母ではない義理の母との家族仲は芳しくなく、成功者でありながら日々孤独を抱えていた。ある日、彼女は、気晴らし、かつ、自社製品のお試しのためにハングライダーをやりに行く、その時、竜巻が発生し、はるか遠くまで飛ばされる。
承:不時着した場所で、彼女は北朝鮮の軍人に助けられる。韓国へ戻ろうと、彼から逃げすが、間違って北朝鮮の領地へと入っていってしまう。その軍人に保護され、彼は、何とか韓国へ安全に戻そうと、色々と施策してくれる。
転:軍人の政敵の妨害もあり、試みは悉く失敗する。しかし、失敗を繰り返すうちに、軍人と女社長の距離はどんどん縮まっていく。ついに、韓国へ帰れる、、、しかし、女社長の心は、彼との別れの悲しみがこみ上げてくる。
結:省略
面白ポイント①:現代のロミオとジュリエット
→一言で言うと、これですね。以上。
→後半は、毎話、「あなたはどうしてロミオなの」的な展開になりますので、そのたびにキュンキュンしてしまいます。
→二人の距離感が素晴らしいです。二人は魅かれ合っているんですが、立場をそれとなくわきまえているので、急接近することはありません。そんなにキスシーンとかは多くないです。
→心の底では魅かれ合っていて、近くにいるのに、一緒になってはいかない。表面上は、互いを否定し合わなくてはならない、、、現実の北朝鮮と韓国も、こんな切ない距離感にあるのでしょうか?
面白ポイント②:善悪の境界
→私が名作か否かを判断する条件の一つとして「善悪の境界が曖昧である」というものがあります。
→善と悪の二元論の作品は、私は好きではありません。あまりにもファンタジーで、感情移入ができないのです。
→現実世界がそうじゃないですか?自国の立場でいえば、あの国は敵だが、あの国の立場からロジックを構成すれば、自国が敵、、、悪魔的な存在となる。
→善と悪がきっちりと別れていれば、こんなに人生で苦悩することはない。もっと、自由になれる、、、そんな中2みたいなジレンマを今でも抱えています。そんなわけで、たとえフィクションでもファンタジーであっても、その前提を排除した作品を高評価できません。
→この作品も、一番の敵が「そうでもないかも」って思える場面が出てきます。そして、一番心強い味方が、結構邪悪な存在に見えてきたりします。そこに、単純なラブコメを超えた作品の「味」が出てきてますね。
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