第19話 鰐:ドストエフスキー
世界的文豪ドストエフスキーが描く、ギャグ小説。
あらすじ
起:少々変わり者のイワンは、ある日、妻、友人(物語の語り部)と共に見世物小屋の鰐を見に行く。巨大な鰐だったが、あまり動かず、妻が「死んでるんじゃない?」と文句を言うと、鰐の持ち主が鰐を消しかける。巨大鰐の動く姿に妻は感動する。妻と、友人は、同じく展示されているサルを見て盛り上がる。
承:突然、妻の悲鳴が聞こえる。友人が気づいたとき、イワンは鰐に咥えられていた。そして、みるみるうちに、鰐に飲み込まれてしまった。辺りは騒然。妻は、早く鰐の腹を裂くように叫ぶ。しかし、鰐の持ち主は、商売道具である鰐を殺されては生活ができない。彼は賠償金を要求する。二人は激しく口論となる。
転:「ねぇ、君」イワンの声が響いた。なんと、彼は鰐の口からひょっこりと顔を出していた。彼は、妻に言った。「そういうことは、ちゃんと管理事務所を通して申し出るべきだ」、、、彼は生きていた。友人たちは歓喜し、彼を助けようとするが、困ったことに、イワンは鰐の中からでることを拒否する、、、。
面白ポイント①:ドストエフスキーが生涯でもっとも影響を受けた書物とは?
→生前、ドストエフスキーは記者から、「あなたが、生涯で最も影響を受けた書物は何ですか?」という質問を受けました。ドストエフスキーはこう答えました。「銀行通帳です」
→ギャンブル狂で、生涯貧困に苦しんだ彼らしいジョークですよね。
→どこかのサイトでパッと見た情報なので、嘘かもしれませんが、こういう事言いそう!って、この作品を読むと思っちゃいます。
面白ポイント②:未完の傑作
→結を書かなかったのは、誤記ではありません。この作品は、未完の作品で、中途半端なところで終わっています。(多分、全体の三分の一もかけてないんじゃないでしょうか)
→残念ですが、逆に良い面もあります。
→なんせ短い!!ドストエフスキー作品にとって、これは朗報です。
→最初っからふざけっぱなしで、すぐに鰐に食べられます。展開が早い!上記のあらすじの後、イワンの勤務先との調整とか、ショートコントが繰り広げられます。そして、パパッと終わります。
→興味あるけど、読むの疲れそうだからやだなぁ。と思っている人はぜひ読んでみるべきです。
→そういえば、彼の作品で未完の傑作というのは、有名なのがありますよね、、、それは最高傑作とも呼ばれていますが、、、。
結び:ダウンタウンのごっつええかんじ
→この作品を読んでいて、デジャブを感じました。いつか、感じたことのあるユーモア。
→あれです!ダウンタウンの「ごっつええかんじ」です。
→洗濯機のホースに張り込んで、出てこない男のコントとかやってたじゃないですか?あれを見ていて感じた笑いと同じなんですよね!よく考えたら、やり取りとかもそっくり。
→これは大発見だと思いましたわ。松本人志とドストエフスキーって同じセンスを持っているんじゃないか、、、というのが、私の仮説です。
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