第6話 中動態の世界:國分功一郎
能動態vs 受動態?
いいえ、能動態vs中動態です。
イケメン哲学者、國分功一郎が描く、言語の変遷。中動態の意味、どんな態なのか、そこから見える世界とは!
小林秀雄賞を受賞した最新の哲学書!
あらすじ
起:あるイケメン哲学者は、治療中の自傷病患者の声を聞く。やめられない、やめたいと言う意思があるのに、やめられない、この傷はつけたもの?つけられたもの??、、哲学者は、こんな感じの言葉を聞いて、言語の態に関する関心が湧いて来る。
承:言語は能動態、何々する。と、受動態、何々される。の対立構造により成り立っている。能動態と受動態の分類でキーとなるのは、「行為者の意志」である。しかし、大哲学者の一人、ハンナ・アーレントは言う。「ソクラテスの時代に、意志という概念はなかった」と、、、。
転:イケメン哲学者は、言語の歴史について調査、研究を始める。そして、古代の言語の中に、受動態ではなく、中動態という能動態との対立構造が存在していた事を知る。その世界は、表現不能とされていた冒頭の自傷病患者の感覚をも、包み込んでいた。
結:省略
面白ポイント①:前提知識不要!
→國分功一郎は、とにかく説明がわかりやすい!前提知識も不要で、私が國分功一郎で、読んだ本は、新書1冊くらいで、前提知識はないに等しいですが、知識不足で詰まるところは殆どなかったです!
面白ポイント②:身近で根源的なテーゼ
→私たちは普段、言語を介して世界を見ています。外的な世界と内的な世界のフィルターの一つと言っていいでしょう。
→それも、絶対的なフィルターです。言語は違えど、基本的に同じ型番の似た様なフィルターしかない、、、と、思っている人が殆どだと思いますが、この本は、昔は違う型番、別のフィルタリング形式のフィルターが存在していたというのです。一度、そのフィルターを使ってみたいと思いませんか?
結:生きにくさ感じていませんか?
→なんか、伝わんない、なんて言ったらいいか分かんない、、、変な感じの感情をモヤモヤしたままで、生きていませんか?それは、チリとなって積もり、貴方の精神の重しとなり、生きにくさとなっています。
→その変な感じの感情は、もしかしたら中動態の世界のモノかもしれません。本書を読んで、ぜひ確かめてみて下さい。
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