短編8 パンタイルは全ての悪徳に背いて3

 *


「お待ちしておりました、お嬢様」


 門柵を開けた女性はそう言って深々と頭を下げた、質素ではあるが平民が着る服としては上等な服を着た女性だった。

 ジェニファーリンはそれに対して軽く手を振り、大仰な礼儀は要らないと態度だけで告げる。


「後輩か後任の前ですので、そういった事はしっかりしませんと」


 困ったような顔でそう応える女性にジェニファーリンが苦笑を浮かべる。

 女性の勘違いが面白かったからだ。


「残念ながら彼は君の後輩でも後任でもないよ」


 ジェニファーリンからの視線を受けてシンが一歩前に進む。


「シン・ロングダガー。ジェンの……ジェニファーリンの友人です」


 シンは声に緊張が乗らないように気を付けながら言う。


「ジェニファーリンとは学園の同級で、今回は護衛の依頼を受けて同行しています」


 それでも上半身は適度に脱力し、かかとはそれと分からない程に少しだけ浮かせている。

 シンは今この瞬間に戦闘になっても動ける体勢を維持しながら女性に挨拶する。


「あらやだ」


 女性が驚いた顔をしてシンを見てくる。


「お貴族様だったなんて、私ったらとんだ失礼を」


「いえ、構いません。今は冒険者としてジェンに雇われている身ですし、元より貴族と言っても貧乏子爵家の次男坊です。お気になさらずに」


 女性がそれでも困ったような顔をして、ジェニファーリンの顔を伺おうと視線を向けた瞬間だった。


「いやいやいや!我が友よ!どうした!?何か悪い物でも食べたか!? 大丈夫かい? 君が丁寧な言葉で人と会話するなんて! 雨乞いでもしたくなったのかい? 残念ながら雨じゃ無くて槍が降るぞきっと」


 ジェニファーリンがシンの両肩に手を置いて、真剣な顔でシンを心配する。


「お嬢様……ご友人にそれは流石に」


 ジェニファーリンの部下だろう女性が呆れた様な口調で苦言を口にするのを見て、シンは流石ジェンの部下だ、上司に苦言を呈するだけの忠誠心があると内心で感心する。


「俺だって丁寧な言葉ぐらい使えるぞ?」


 それはそうと自分でも苦言を呈す。


「前置き無しに暗殺を疑ったその口で君がそれを言うのかい!?」


 ハッハッハ。

 シンは笑って誤魔化す。


「家からこんな強い人が出てきたからな、仕方ないだろ」


 どういう理屈だとジェニファーリンが唸り、強者と呼ばれた女性が微笑む。


「それに師匠に言われてるんだよ。強者にはまず敬意を持って相対せよ、相手が敬意を受け取れないようなら殴って良しって」


 どこの蛮族の習慣だ、ジェニファーリンは飛び出しかけた言葉を飲み込んだ。

 続けて飛び出たシンの言葉に更に呆れたからだ。


「流石ジェンの部下だな。勝てるけど殺しきれるイメージが湧かない」


 君はやっぱり蛮族だろ? 強者と褒めながら極自然に相手を挑発するシンにジェニファーリンは溜息を吐きそうになるが我慢する。

 背後で自分の部下が「あらあら決闘を申し込まれてるのですか?」と微笑んでいたからだ。


「チャコ・カンデライト」


 間違ってもここで決闘騒ぎなど起こされたくなかった為に真剣な声が出た。


「私の見立てでもシンは君に勝つよ」


 部下は主人の見立てを、一瞬ですら欠片も疑わなかった。


「私の見立てはまだまだですね。これではお婆様にまた怒られてしまいますね」


 一瞬で微笑みは消え、ジェニファーリンの部下、チャコ・カンデライトは真摯な反省の表情を浮かべる。

 それを見て取ったシンが残念そうな顔をしたのをジェニファーリンは見逃さなかったが、見なかった事にした。

 殴るぞ我が友よ。


 チャコが美しいお辞儀をする。


「名乗りが遅れました事お許しくださいシン・ロングダガー様。私は名をチャコ・カンデライトと申します。ジェニファーリンお嬢様の護衛を務めておりますが、今はこの家の管理人のような事をしております」


 だがシンがその言葉に応える事は無かった。

 ジェニファーリンが無反応な友人を不審に思って視線を飛ばすと、そこには顔を青ざめ固く歯を食いしばっている友人の姿があった。


「ジェン」


「なんだい?」


「命乞いの方法とか教えてくれるか?」


 何を言っているんだ、とジェニファーリンが口にする前に声がかけられた。


「目に頼り切りだけど、まあ合格だね」


 誰も居るはずが無い、シンの身体の影から染み出る声にジェニファーリンは笑顔を浮かべた。

 久しく会っていなかった白髪の友人が、当たり前のように、最初からそこに居たかのように、シンの背後からにじみ出るように現れる。


「やあ久しぶり、我が友コークス・カンデライト」


 笑顔の友人を見てシンは思った。

 命乞いとは土下座で良いのだろうか? と。


 *


 本当に殺されると思った。

 そう真顔で言う友人にジェニファーリンは苦笑する。


 彼女の目からすると、数年前ならともかく今のシンがコークス・カンデライトに負けるとは思えなかったからだ。

 そんなジェニファーリンにシンが言う。


「俺を見る視線が完全に師匠と同じ物だった。アレは無理だ」


 招かれた家で小さなテーブルに座りながらシンが言う。

 枯れ木のような老婆の視線を思い出すとそれだけで背筋が伸びる。


「初撃を避けられる気がしない。その初撃を食らって生きてられる気がしない」


 思った以上に真面目な友人の声にジェニファーリンは肩を竦める。


「まあ彼女は元暗殺者だし君との相性は良くないとは思うが、そこまでなのかい?」


 ジェニファーリンの言葉にシンが目を見開く。


「言っておくが暗殺はないからな?」


 先回りして否定するとシンが何故か残念そうな顔をする。

 一瞬だけ戦いたかったのかと疑ったが、すぐに台詞を奪われた事に不満なだけだと結論づける。

 そこまで友人からの信用が無いとは思っていない。

「元はかの有名な“王国の暗殺者”なんだよ。引退後は私の友人をやるかたわらで護衛をやってもらっていたがね」


 ジェニファーリンの出した“王国の暗殺者”という言葉にシンが、道理で勝てる気がしないわけだと小声で呟く。

 彼ら、もしくは彼女達を動かすには王家、貴族家、時には教会の合意すら必要になるファルタール最強の暗殺者を指す言葉だ。


 一任務一殺、魔物が蔓延はびこる世界で徹底的なまでに対人間に特化した者達。

 語られる事は多く、されどその詳細は目に触れる事も耳に入る事もない。


 そんな人間を友人に? ついで、で護衛に?


「随分と凄い友人だな、頼むから俺と比べるのは止めてくれよ」


 そんな人間を雇えるパンタイル家にシンは素直に感心する。

 ロングダガー家の場合は、知り合える確率より暗殺対象にされる確率の方が高いぐらいだろう。


「鳥が馬と比べられるのを心配するのは不毛と言うものだよ、シン」


 そういう台詞は鷹に言ってくれと、シンがジェニファーリンの本音を皮肉と勘違いして言う。

 そんなシンに心中で、確かに君は鳥と言うよりかは竜の類いだねと呟きながら、ジェニファーリンは自身を小鳥と言う怪物シンの誤解を捨て置く。


 調査をして分かったが、友人の周りはちょっとオカシナ人間が多すぎるのだ。

 今更いまさら自分一人が君は、君こそが一等オカシイのだと言った所で考えは早々あらたまらないだろう。


 我が友ちょっと思い込みが激しいのだ。

 それにそっちの方が面白い、とジェニファーリンが笑みを浮かべた所で声がかけられる。


「私の前職を言うなんて、随分と心を開いているんだね」


 気が付けばそこに居た、としか言えないような自然さでテーブルのそばに立つ老婆は言った。


「なに」


 慣れていたジェニファーリンは事も無げに応える。

「友人には友人の自慢をしたくなるものだよ、我が“引く一”殿」


「そいつぁ嬉しい話だね、私の“いつか足す一”殿」


 老婆――〈千人殺し〉コークス・カンデライトが本当は九百九十九人殺しである事を知っている二人だけに通じる物騒な皮肉の応酬おうしゅう

 ジェニファーリンが一人足りない事を揶揄やゆし、コークスがそれに応えていつか足りない一にしてやると脅すのだ。


 つまりはジェニファーリンの護衛となってから彼女は誰一人として殺していない。

 ジェニファーリンはそれが意味もなく嬉しい。


 刺々しくも奇妙に気安い遣り取り。


「その近づき方は止めてくれ、心臓に悪い」


 そこへゲンナリした声でシンが言う。


「目に頼りすぎなんだよ、気配感知なんてのは気合いの範疇さね」


 抗議をバッサリと斬り捨てるコークスに、コイツは師匠と同類だなと察する。

 瞬間、察したシンの視線にコークスが白い眉を上げる。


「おや? 強者にはまずは敬意を、じゃないのかい?」


 聞かれていたのかと、シンが肩を竦めながら答える。


友人ツレ友人ツレかしこまった物言いをする道理を知らないもんでね」


 暗殺者の皮肉に冒険者の流儀で返す。


「成る程、冒険者かい」


 コークスは管理人である女性、チャコ・カンデライトが音も無く、だがシンにさとられない程ではない動きで用意した椅子に座る。


「相変わらずじょうちゃんは変な人間を集めるへきが抜けないね」


「失礼な」


 ジェニファーリンは憤慨する。


「シンは、シンの方から寄ってきたのさ」


 自慢げに語るジェニファーリンにシンは首を傾げる。

 はて? そうだっただろうか?


「暗殺者に殺されそうになってる所で偶々たまたま出会ってね」


 自慢するジェニファーリン。

 コークスが哀れな者を見る目でシンを見てくる。


「自分からパンタイルに恩を売るなんて可哀想な奴だね」


 何故か同情された。


「それはともかく、チャコ。帰ったら護衛の連中を鍛え直しな。パンタイルの護衛が、主人が恩を買うのを阻止できないなんてのは冗談にもなりゃしない」


 お茶のおかわりをカップに注いでいたチャコがその言葉に、はいお婆様、と答える。


「君の代わりは居ない、その程度の道理は弁えているつもりだからお手柔らかにしてやってくれ」


 部下をやんわりと擁護するジェニファーリンを見ながら、シンはこの老婆とジェニファーリンが本当に友人なのだな、と思う。

 これでも友人である、その辺の機微は何となくだが察せる。


 新しく煎れられたお茶の礼をチャコに言いながら、つまりはこの旅の目的はこの友人に会う事が目的だったのかとシンは納得する。

 貴族令嬢の友人が、元王国の暗殺者で護衛であるという点は奇妙この上ないが、割と命を狙われる立場であるジェンが会いに行くのに目立たぬようにする理由は察せた。


 護衛を引退した友人の居場所を人に知られたくなかったのだろう。

 敵対者が自分への人質として狙うかもしれない、というのは難しい想像ではない。


 まあ、この老婆。コークス・カンデライトを人質に取れるようなら、人質に取るまでも無く暗殺に成功するだろうが。

 シンはお茶を啜りながら、友人の無駄な気遣いを、そうと分かっていても安らかな隠退生活を守ろうとしたジェンを好ましく思った。


 友人ツレ友人ツレが、元暗殺者とは思えない優美な所作しょさでお茶を飲む。

 音も無く受け皿ソーサーに陶器製のカップを戻して老婆は言った。


「それにしても遅かったね。間に合わないかと思ったよ」


 コークスの言葉にジェニファーリンが困ったような曖昧な笑みを浮かべる。

 珍しい表情だな。


 友人の顔に浮かんだ曖昧な笑みにシンは違和感を感じる。

 そも皮肉ではなく、誤魔化すように笑みを浮かべる事自体がジェンらしくない。


 その笑顔に罪悪感のような物が見えるのだから尚更だ。

 はて? 友人から間に合わないかもと言われて罪悪感を感じるような事とはなんだろうか?


「誕生日か?」


 真っ先に浮かんだ物がそのまま口に出た。

 ジェニファーリンが曖昧な笑みを更に曖昧に深めてシンから目を逸らす。

 そして返ってきたのはコークスの笑い声だった。


 とびきりの冗談を聞いた、そんな顔で老婆が笑う。

 声は乾いていたが、その弾みリズムは転がるようで刹那的でシンの良く知る物だった。


 冒険者の笑い方だな。

 どうやら自分は間違えたらしいと察しながら、シンは片眉を上げて答えをせがむ。


「なんだい、言ってないのかい?」


 コークスの問いに首を振るだけで答えるジェニファーリンに老婆がヤレヤレと肩を竦める。


「私の死ぬ日さ」


 簡潔にそう答える老婆に。

 問い返すまでもなく真実だと分からされる声に。


「そいつは遅れたら大変だな」


 シンは至極真面目な顔でそう答え、二度目の笑いを得る事に成功した。


 *


 〈王国の暗殺者〉、〈千人殺し〉、〈点影ドットシャドウ〉。

 コークス・カンデライトの目に世界は、正に無為で殺伐とした寂寥な物に見えた。


 どんな者も、貴族であろうが平民であろうが、裕福だろうが貧困に喘ぐ者であろうが。

 その数字を使い切れば死ぬ。


 コークス・カンデライトの目には、人の寿命が見えるという呪いスキルがあった。

 何をしようと、何をしようとしていても、それが尽きれば人は死ぬ。


 そんな呪いを人は背負わされて生きている。

 コークス・カンデライトに世界はそうとしか“見え”なかった。


 そんな目を持っていたので、コークスが冒険者になったのはある意味当然だった。

 人の為に何かを作ったり、考えたり、そういった行為に意味をどうしても見いだせなかった。


 寿命を超えて存在し続ける芸術に対しては思う所はあったものの、それを見る側は数字が尽きれば死ぬのだ。

 コークスからすると、同じ動作を繰り返すだけの出来の悪い絡繰からくりにしか見えなかった。


 世界は無為で、人の成す事に意味など無い。

 されど生きていくには働かなければならない。


 自分は真っ当に働けそうにない、だったら冒険者になれば良い、それがコークス・カンデライトの出した結論だった。

 いささか短絡的ではあったがコークスのその選択は正解だった。


 幸いにもコークスには才能があった。

 冒険者として頭角を現すのに然程の年月は必要なかった。


 そして冒険者という職業は彼女の誤解を解いてくれたのだった。

 人は確かに寿命が尽きれば死ぬが、寿命が残っていようと殺されれば死ぬのだ。


 当たり前と言えば当たり前のこの事実は、コークスにとってはまさに青天の霹靂だったのだ。

 人は寿命に支配されている、それが見えるコークスもまた、その数字に知らず支配されていたのだ。


 人は殺されれば死ぬ、この当たり前の事実を知って。

 コークス・カンデライトの世界は華やかに色づいた。


 *


 ひとしきり笑ったコークスが、「さて」と呟いて意味深な笑みを浮かべる。


「我が友ジェニファーリンが、敵と味方の数は多かれど、友人だけはさっぱり少ないパンタイル中のパンタイルが、友人の今際いまわきわに連れてきたんだ、ただ者じゃないんだろ?」


 どうなんだい? 視線だけでそう問われてシンとジェニファーリンは思わず視線を合わせて首を傾げる。ただ者じゃないのだろう、と言われても意味が分からない。

 それをとぼけていると捉えたのか、当ててやろうといった顔でコークスが言う。


「結婚の報告かい?」


 ジェニファーリンが激しくむせた。

 貴族子女の最後のプライドか、涙目になりながらもお茶だけは噴き出さない。


 ジェニファーリンと結婚か……。

 無い、とは思いつつもシンは真剣に想像してみる。


 数秒の内に全てを皮肉でなぎ倒しながら高笑いするジェンと、その隣で疲れた顔する自分が現れた。


 たちが悪い事に自分は嬉しそうである。


 これは駄目だな、シンは肩を竦めて首を横に振る。

「我が友!決闘だな!? そのアレは決闘の申し込みだな!?」


 むせながらも身を乗り出しジェニファーリンが怒る。


「楽しそうではあるが、国が一つか二つは無くなりそうだからなぁ」


 シンの言葉にジェニファーリンが咳を押さえ込み沈黙する。


「ならば良し」


 何が“ならば”なのかは分からなかったが、シンは賢明にも黙ってそれに頷き返す。


「いや、すまないね。悪かったよ、私が悪かった。今ので分かった、あんたら二人が結婚はないね、というかしちゃ駄目だ」


 謝りつつも、呆れているのを隠そうともしないコークスの言葉にジェニファーリンは眉の角度を険しくする。


「その物言いも決闘モノだけど」


 ジェニファーリンは椅子に深く座り直しながら言う。

 むせたせいか、珍しく髪が乱れている。


「まずは自分が死ぬと言った理由などを説明すべきだとは思うんだけどね。普通は」


 普通じゃない人間に普通を説くほど無意味な事は無いと思いつつもジェニファーリンはつい言ってしまう。

 コークスの背後に立つチャコが何か言いたげな顔をしていたがジェニファーリンは気が付かなかった。


「説明は要らないだろうさ、言った相手が信じているんだから」


 何を無駄な事を言っているのかと呆れるコークスの言葉にシンが驚いた声を上げる。


「え? 嘘だったのか?」


 驚いた顔をするシンを見てジェニファーリンが頭痛を堪えるように眉間に手を添える。

 身振りだけでそうじゃないと、シンに否定を返しながら、我が友はこういう奴だったとジェニファーリン。


 我が友よ、ホントにその懐に入った奴をすぐに信じる癖を治さないと尻の毛どころか、生きたまま目すら抜かれるぞ?

 嗚呼、駄目だコイツ自分で目を潰そうとした事あったわ。


 八方塞がりじゃないかと呻きながらも、ジェニファーリンはシンを教育する事を心のメモに記す。


「普通に会話できる友人が欲しい」


 思わず呟いたジェニファーリンの言葉に、何故か友人二人が目を合わせて爆笑する。

 憤慨する主人を見たチャコ・カンデライトが行儀良く、お前ら全員が普通じゃないからな? と笑顔の下で思っていた事には誰も気が付かなかった。

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