原宿にて品のない奴を見かけた

 つい最近でも無いが、それでも先週の日曜日に東京都の原宿の占い館へと脚を運んだ。

 理由は、青天の霹靂のように突然に伝えられたホームの閉鎖である。11月30日を持って閉鎖すると先週の金曜日に伝えられ、皆は新しい場所を探しに不動産屋に行ったり、相談員と連携を取ったり、慌ただしく動いている。

 筆者はこの今の場所が滅びると聞いて、その一時間後に祝杯をあげた。そしてその翌々日に占い館へと向かい吉方位を聞いた。

 もうね、人間の尊厳とか、生きるそのものを否定されたくないんで、そういう目には合いたくも無い。あんなに暴言吐かれたのも人生初めてだし、人間性の否定までされたのも許せない。

 だから占い師の先生に吉方位を聞いて開運しようと言う初めての試みをする事にした。九星気学という占術で吉方位を調べて貰ったが、その時に原宿に行って、筆者はかなりウンザリした。

 まず、原宿駅に到着するの匂うのは甘いクレープとスイーツと生クリームの匂いだ。相変わらず原宿はそういう匂いが充満している。そして空気が淀む程にいる人だかり。到着早々にげんなりする。

 さて占い館に着いたら次はグーグルマップのスクリーンショットで良いから地図を用意せねばならない。セブンイレブンは幸い原宿駅の近くというか歩行者天国にある。

 そこで更にゲンナリする事態にあった。

 原宿に着いたのはいいが、メモ用紙を忘れたのでメモ帳とボールペンの購入しようとセブンイレブンにて並んでいた事だ。

 小学生の女の子がふと品のない言葉を吐いた。


「このセブンイレブン、クソ混んでる」


 その言葉に筆者は


(なんて品のない言葉なのだろうか。嫌だわ〜品のない奴は嫌だわ〜。こういう奴は死を持って償ってほしいわ〜)


 と考えてしまった。

 そして、東京のことをディスる気持ちは無いが『案外、東京って所は品のない場所かも知れないな』とその時、思ったのである。

 まあ、このようなエッセイを書く筆者も品のない奴かも知れんが、とにかく目的は果たした。

 また潰れる予定のホームへ帰ると、いつも話をしている女性に共有しようかと話しかけたら、筆者の情報は間違っていると否定してきた。ネットの情報を鵜呑みにしている輩に何が判る。

 もう反発の感情が湧いて、遂に筆者はそいつと縁を切った。ラインも削除、ブロックをして、そいつが食堂にいても完全無視。

 

 その日曜日の夜に筆者は決意した。

 どんなに貧困に喘ごうが品性だけは手放さい。品性下劣こそ、筆者にとっては人間失格と考えたのであった。

 それが小説にも出るなら態度も改めないとならない。

 なら、やろう。

 あんなセブンイレブンで見かけたら品性下劣な小学生は、あのまま品性下劣で大人になる。

 筆者はもう子供やないし、品性を持つこそが礼儀ではないか。

 品性下劣って本当に害悪だなぁ……と原宿にてつくづくそう感じた筆者であった。

 

 つーか、私、よくもそんな奴と交流したなぁ……。深読みすると、この否定した女さ、家賃滞納の常習犯だし、すぐに文句垂れるクソ女だったわ。何かにつけてすぐに否定したがる。余程、世の中全てが敵だと感じているのね。

 筆者は世の中は敵だとは考えた事もないし、これからも世の中で生きていくし、なら少しは救いはあると考えるよ。

 そうでなければ、世の中に占い師とか、カウンセラーとか、相談員とか、いる訳ないと思う。

 そして、世の中全て、敵だと思うその人に悲しい何かを感じた。でも、救えないや。救う必要も無いんじゃない?

 筆者はただの人間で、自分自身の事に精一杯だから。余裕ができたらにするわ。

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