ゴールデンウィークに体験した下らない話

 今年のゴールデンウィークの5月5日のこどもの日。私はまた例の特異体質を発動させてしまった。

 そもそもの話をしよう。

 筆者は元々、子供が大嫌いな偏屈な女だ。

 ギャーギャー喚く子供を見れは、


「しっかり躾けろ! クソ親がぁ!」

(子供をお持ちの親御さんには申し訳ない暴言である。申し訳ないです)


 と怒りを燃やし、その後は鋭利、翔田の暗黒面である【ブラックモード】を発動する。それが輪をかけてひどくなると【スーパーブラックモード】へと変わる様だ。

 サロンの皆にはたぶん一度見せているかどうかの翔田の暗黒面は、筆者の中では必要悪として認識はしている。

 問題は、それが余りにも鋭敏に働くと、気分までが滅入って、人を信じられなくなる所まで落ちるのだ。

 元々、持っていた性分の為に、治療法はない。

 それが『個性』になっている。お陰で執筆する時の大事な感性として意識的に使えるようにはなった。

 子供が嫌いな理由など挙げれば三十個は挙げられるので割愛するが、そんな女なので結婚すらも考えられないと心底そう思う。

 普通の人がやっている事ができない代わりに、面白い小説やエッセイを書く機会を与えられたのは、正直嬉しい。

 ただし、それは【普通の人】からすると、とんでもない異分子である。

 こどもの日に体験した話は、奴等と私の決定的な溝を感じるに至った。


 去る、今年のこどもの日。

 親友と共にガストに行くことになって、中へ入るとまず襲われた不快感があった。

 叫び声やわちゃわちゃ駆ける子供達の声、足音、何の注意も促さないクソ親。

 この話では徹底的に親の事を【クソ親】呼ばわりするから気分が悪いならブラウザーバックは推奨する、本当に。


 ブラウザーバックをしなかった人達はこの先の話を聞きたいっつー事でいいですね?

 

 こどもの日って事でいつも以上に子供連れが多くて、私は思わず辟易としてしまった。

 思わず『冗談じゃないよ』と愚痴をこぼした。

 比較的、静かな席に店員によって案内されるが、真後ろの席での子供連れの家族が、筆者の神経を逆撫でする。

 何で純粋にその友人と飯を楽しみに来たのに、苦虫を噛み潰したような気分にさせられるのか?

 飯を頼む前に数分程、様子を見て


「大丈夫? 耐えられそう?」

「駄目だ。うるさすぎる。ガストは諦めようか」


 早々にガストから出た。何にも頼まないで帰る。

 ガストは安くて、コスパも良いので居心地は割りと良い感じだが、ファミリーレストラン故に子供連れが来るという事だ。

 しかもドリンクバーはロイヤルホストに比べると約二分の一。並べられているソフトドリンクもまずまず満足できる品揃えだから文句なし。

 文句があるのは、ろくすっぽ子供を躾けないでギャーギャー騒ぎ立てる子供を連れてくるクソ親だ。

 ファミレスに行くなら託児所やらに預けてから来れば文句はないのに、何故それをしない?

 託児所が信用ならないのか?

 それともそもそもそんなサービスが側に無いとほざくのか?

 何ならなんだ? 

 ピーピー泣く奴等を「かわいいわね」と赤の他人が愛でろとでもほざくのか?

 こっちはこっちで友人と共にガストで喋り倒したいのに邪魔をしやがって──!

 ほんの数分しかいなかったのに、特異体質を発動させて回復するのに一時間も要してしまった。

 

 前々から思っていたが、本当にムカつく。

 子供は宝物とか、筆者から言わせれば、その宝物も今に腐らせるのが人間だ。

 余程の頭の良い両親でなければ、才能を潰して、結局の所は穀潰し。

 役に立つ、立たないの前に、ひん曲がって育つのが目に見える世の中だと思う。

 

 世の中、いい両親はいると思うが、何時だって悪く見える奴等は悪いクソ親だ。

 子供を育てているのは苦労は多いからファミレスに行きたくなる気分はわからないでもないが、人様の迷惑にも気を配って欲しいものである。

 

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