前世が遅読で大量の本が山積みになってた本好きの僕が異世界に転移したら外れスキル【速読術】を使い魔導書で敵を倒す話

神凪颯

序章

0話 プロローグ

 僕こと鈴木裕翔すずきゆうとは困っていた。僕は本好きである。しかし最悪なのが遅読なのだ。つまり読みたい本が減らずに増えていっているのだ。


 今までために貯めその数およそ100冊以上。普通の人であってもこの数は容易に読めないだろう。その本の中身は漫画6割で残りが小説だ。まあ本好きといっても漫画が好きなのは仕方ない。それに小説が漫画化されたものも累計しているので実際は100冊はないはずだ…多分。


 まあ悩んでいても仕方がない欲しい本を見たら迷わず買ってしまうのであまり外出はしないでおこう。まあずっと部屋で本を読んでいたらそのうち引きこもりになりそうだし散歩がてら外に行くことはあるだろう。


 そんな時部屋に謎の男?いや女?どっちだかわからない中性的な見た目をしている人が現れた。それにしてもなんか光っていて眩しいし、電球でもつけているのだろうか?などと馬鹿げた想像をしているとあることを思いつく。完全に不法侵入じゃね?警察でも呼ぶか?そもそも人間であるかも怪しい。何もないところからいきなり現れたのだ。なんだこいつ?


「聞こえるか小さきものよ」


 シャベッタアアアアアアア!


 いやまあ人型だし喋るだろうけども。突然の行動に動揺してしまうものの考えれば当然であると思い至り途端に冷静になる。というかなんだそれ。小さきものって。とりあえず返事をしないとまずいだろうなと思い返事をする。


「アッハイ」


 変人だろうがなんだろうが知らんが聞こえるに決まっているのに何故そのようなことを言うのか謎である。なんなんだこいつ?あれか神か?それとも魔法使いとでもいうのだろうか?それとも天使か?悪魔…は流石にないか。などと馬鹿げたことを思っていると。


「我は神である」


 え?それマ?いやまあ馬鹿げたことを考えてなどいなくて、ほんとにそうだったとは。というか神って実在するんだ。初めて知った。とりあえず神と名乗ったものにはこういうのが俺の中の掟だ。知らんけど


「具体的には何を司る神でしょうか?」


 これで祭りの神とか言われたら笑ってしまうが。


「異世界の神だ。何を司ると言われても困るのだが。そもそも我は何も司っておらん。お前のような素質あるものを異世界転移させるのが仕事だからな」


 よかった祭りの神とか言われなくて。それにしてもサラッとすごいこと言ったなこの人?この神?まあ人型だからどっちでも構わんでしょ。異世界転移か…興味はある。僕はこの世界では本が好きすぎた。友達なんかよりも本を優先した。まあ本を読んでいるのでネタはバッチリだが。まあ異世界は通じないから意味ないか。


 つまり僕には友達がいない。今は一人暮らしだしそもそも一人っ子な上、両親が早々に他界。彼女は…何もいうな、分かるだろ。両親は僕が高校生に入るちょっと前に両方揃って交通事故。過失は向こうにあったとされ、賠償金が支払われて保険にもどちらも入っていたので金はたくさん出来たため困ることはなかった。


 まあこっちの世界よりも異世界の方が楽しそうだから行くのもありだか俺には読みたい本がたくさんあるのだ読まないわけにはいかない。つまり俺は行かないのだ。


「それって強制的なのか?」

「基本的には」


 え?マ?強制的とかそこまで強引に転移させる神とか初めて聞いたぞ。おい。


とでも言っておこうか」

「そうか。面倒くさいな」


 その瞬間、僕の視界は暗転した。気がつくと僕は知らない森の中にいた。そのままの服装、格好で。つまり裸足。おいおいおい冗談じゃねえぞ、なんで裸足で森の中歩かなきゃいけないんだよ。


 その時、足音がした。仮面を被っていて黒い執事服を着ている。何者だ?森の中をそんな格好で歩くなど正気ではないな。今の俺の格好も相当だが裸足で歩くとかどこの民族だこりゃ。


「そこのお方」


 え?僕?まじかよ話しかけてくるのかよ。


「ナン🫓でしょう?」


 まあこのボケは伝わるまい。


「ナン🫓ですか。要ります?」


 ゑ"ゑ"ゑ" 伝わるの?すごくね、こいつシンプルに。というかなんでナン🫓を持ってんだこいつ。ルーまで持って差し出してきたぞ。非常識な奴もいたもんだな。まあ貰えるならもらっとくか。というかナン🫓は異世界にあったらおかしいだろうが。


「アッハイ」


 とりあえず食うか。置く場所ねえし。


「私は仕事を果たしますね」


 そうゆうと彼は僕の頭の上に手を置き何か不思議な感覚がし周りがキラキラとした。いやこれは僕がキラキラしているのか。


「今私がしたのはスキル付与です。スキル名は【速読術】貴方様ならばうまく使えれば強力なスキルですね」


 え?本を読めってこと?速読に強力な力なんてあるの?え?なに?速読できる人は偉いみたいな風潮でもあるの?みたいな馬鹿げたことを考えていると。ふと思い至る。いや強力なスキルなのだ、何か強い効果があるに違いない。と思っていると


「このスキルは名の通りですね。本を早く読めるようになります」


 は?はああああああ?!なんで?どこが強力なんだよ?!


「おいちょっと待て!それのどこが強力なんだ?!」


 そう僕がいうと彼は


「貴方様ならばです。異世界に適合した貴方様ならばこのスキルが一番相性がいい。では私の仕事はここまでなので」


 そういうと彼は瞬間移動でもしたのだろうかどこかに消えてしまった。


 おいおいおいこれからどうするだ僕?何かすることでもあるのかな?


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