〜猫の日準短編〜好きな女の子に想い人がいることをいる事を知り落ち込むも、一日だけの奇跡が起こった女の子のお話①
猫の日企画です。
好きな女の子に想い人がいることをいる事を知り落ち込むも、一日だけの奇跡が起こった女の子のお話①です。
彼女は私と同じクラスで、隣の席で、毎朝一緒に学校に通って、毎日のように遊んでいる親友で、私の大好きな人。
友達として、ではなく勿論恋愛的に好きな人。
160センチくらいのスラっとした体型で、きめ細かいボブで揃えた黒髪が映える、綺麗な女の子だ。
勉強もできて見た目も中身もいい穂乃果は、当然学校でも1番の人気者。
私が隣にいられるのが不思議なくらい。
かたや私は、穂乃果に気に入られようとして始めた、似合ってなさそうなセミロングの茶髪に、ちょっとギャルっぽいメイク。
身の回りの小物なんかも、穂乃果が好きなブランド屋キャラクターで揃えたりもしてみた。
それくらい私は穂乃果にぞっこんなのだ。
ただ、いつもの幸せなだけだった日々は今朝、突如にして崩れ去りかけた。
今朝、寝坊をしてしまった私は、穂乃果に遅れて学校に走って向かった。
そこでいつものように元気に教室へ入ろうとしたところで、クラスの女子達数人に囲まれて、穂乃果が喋っているのが廊下の窓越しから見えた。
別段大したことでは無いように思えたのだが、この時の少し照れるような穂乃果の表情が何処か引っかかり、私は穂乃果から隠れるように廊下にしゃがみ込むと、教室での会話に聞き耳を立てた。
立ててしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます