あらすじ

ここまでのあらすじ(四~七)

 城戸鶫きど つぐみは京において、花神恭之介かしん きょうのすけ一味と接触のある陰陽師幸徳井祥馬こうとくい しょうまに接触し調査をする。ふたりは恋に落ちるものの、感情のすれ違いから齟齬ををきたす。結果、祥馬は花神のもとへと走り、鶫はそれをとめられず、ふたりの関係は破局する。


 果心居士かしんこじとともに大坂に戦の見物に来ていた伊賀崎嵐いがさき らんは、大久保彦左衛門より、魔物に占拠された奈良の村の調査を依頼される。嵐と居士は村に向かう。その村には、エミリオ・エンシーナがおり、村人を使って、人を操作する蟲術こじゅつの実験をしていた。追い詰められる嵐であったが、村人を開放する技をみにつけ、襲い来る死人兵を撃退する。


 伏見において、高台院の三通の密書を届ける途次にあった女と出会った藤林碧ふじばやし あおいは、奪われた一通の密書を取り返すべく、杉谷善珠すぎたに ぜんじゅ一味を追う。大坂に向かう船上での戦闘において書簡を奪取し、大坂城を囲む藤堂軍に参加していた兄長門に届けるが、結局は碧が城内へ書簡を届けることとなる。城内に潜入した碧はふたたび善珠たちと戦うが、追い詰められた時猿飛佐助に助けられる。手紙は真田幸村から豊臣秀頼のもとへと届けられた。怪我と高熱で動けない碧は真田屋敷で幸村の娘お梅の看護をうけることになる。


 猿飛佐助から、仇敵花神恭之介が大野治長の客分として雇われていることを碧は知る。駆けつけた嵐と鶫とともに討伐に向かう。だが、突如花神の屋敷に現れた三人の師である果心居士が、目の前で恭之介に撃破されてしまう。嵐は鬼巌坊と、鶫は祥馬と、碧は恭之介と死闘をくりひろげるが、結果、三人とも破れてしまうのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る