第9話 相談

“今年、雪まつりの像何作ろっか?”20:16

“えー、私に聞く?”20:18

“あ、そっか、穂乃果って優柔不断だったっけ………w ”20:19

“すいませんねっ!決めきれない性格でっ!”20:21


もうっ!私ってば、本当にバカ。もっと優しい言い方あるじゃん!

そう思ってももう遅く、既読がついてしまって慌てた。


“ほんっと、お前って奴は………!口悪りぃぞ。”20:23


直くんマジでごめん!

心の中で深く謝るけど、素直にLINEすればいいのかもしれないなぁ………。


“ごめんね、直くんだから良いかな、って。甘えてるよね、私…(・_・ ”20:26

“良いよ、もう慣れっこだし。てか何年目よ?オレら。”20:27

“11年じゃない?3歳からだもん。”20:29


気付くと私達は雪像のことを忘れて、思い出話に花を咲かせていた。

本当は予定も詰めていきたいと思っていたのに、こんなに盛り上がると思わなかったから気にせずにLINEをしていたら、夜10時になろうとしていた。


“ごめん!母ちゃんがもう止めろってうるせぇわ。”21:49

“ううん、平気だよ、私もそろそろおしまいにしなきゃ。”21:53

“ 雪まつりの話もほとんどしてねぇし、またLINEするな。”21:55

“うん。またね、おやすみ。”21:59

”また明日、学校で会おうな😊”22:02


今日も、部活かっこよかったよ。

そう打ちかけて、消した。まだ、直くんには…隠しておかなきゃ。


今日もマネの仕事ありがとう。お疲れ様、大好きだよ。

そう打って、送るのはやめにした。まだ、雪まつりまでは、穂乃果には秘密。

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