第2話① 朝はバタバタ
ーーーピピピピッピピピピッピピピピッピピピピッーーー
アラームが鳴り響く部屋のベッドで私はまだ寝惚けていた。
「うぅ〜ん、あと5分〜……。」
ーーーピピピピッピピピピッピピピピッピピピピッーーー
目覚まし時計は止むことはなく鳴り響いたまま。
今日は月曜日だ。
まだ眠いと思うのだけど仕方なく私は寝返りを打ちながらモゾモゾとタオルケットから手を伸ばして目覚まし時計を探り、止める事に成功した。
時刻は6時30分。
頑張って起きて朝ごはんを食べて準備して着替えて学校に行かなきゃ。
タオルケットに包まれて二度寝したいなって思うけど起きるぞと気合を入れてタオルケットをバサッと引き剥がす。
そしてベッドから降りてタオルケットを綺麗に畳んでから部屋を出る。
後で制服に着替えるから今はパジャマ代わりのTシャツと中学校時代のハーフパンツ姿のまま1階へと降りていく。
考えるのは昨日勉強の合間に考えながら作成した“夏休みにやりたいことリスト”の事だ。
もちろん、透悟君と一緒にやりたい事だったりする。
花火やバーベキューはきっと出来るだろう。
既に隣の桐矢家とバーベキューの話は出てるのだから花火も出来そうだと思い、リストに入れた。
実現出来るか分からないけれどリストに入れた水族館デートは私の頑張り次第って所かな。
頑張ればいいんだもん。なるようになるよね。
1階に降りてリビングのドアを開けると朝ごはんの準備が終わる頃なのかいい匂いがしてくる。
これは……ベーコンの焼ける匂いだ。
いい匂いが漂ってきてお腹が空いてくる。
それにどうやら味噌汁もあるようでベーコンを焼く傍らで母親が切り終えた長ネギを鍋に入れる所が見えた。
リビングやキッチンにいる両親に軽く「おはよう」と挨拶して起きたことを伝え、私はリビングから出て洗面所へと移動する。
朝は起きたらうがいと水で洗顔をするのが日課だ。
ーーーーーパシャ……パチャッ……パシャン……ーーーーー
タオルで軽く顔を押さえて水気を取りスッキリした顔で鏡を見る。
見慣れた自分の顔。
普通の顔だ。
軽く髪を整えて後ろで軽く1つに結び再びリビングへと向かう。
リビングへと入ると既に父親は食べ終えたようでテーブルに新聞を広げている。
母親が私を見つけてお皿に盛り付けてくれた朝食のおかずをテーブルに運びながら声をかけてきた。
「おはよう、舞。遅くまで起きてたみたいだけどちゃんと寝たの?」
「おはよう、お母さん、お父さん。日付変わる前には寝たから大丈夫だよ。」
コトリと皿を置いてまたキッチンへと戻っていく母親の後を追うように私もキッチンに入っていく。
我が家のスタイルはご飯と味噌汁は自分で盛り付けるスタイルらしい。
食べたい量は人それぞれだからなのかな?よくわかんない。
確かに私も沢山食べたい日や早いけど夏バテみたいにあまり食べたくない日がある事から自分のご飯は自分で!ってゆーのは正直、楽だなって思う。
自分の分のご飯と味噌汁をよそい両手に持ってテーブルへと運ぶ。
そして再びキッチンへと向かい冷蔵庫から麦茶とケチャップを取り出し、コップに氷を3つ入れてから麦茶を注いだ。
麦茶を冷蔵庫に戻してからコップとケチャップを手に持ちテーブルへと移動し、持っていた物をテーブルに置き椅子に座って目の前の朝食を見つめた。
夏休みから始まる計画的実行。〜頑張って幼馴染から彼女になりたい!!〜 遊真野 蜜柑(ゆまの みかん) @yukiusa09
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