第9話
翌朝
「じゃあ、行こう。正くん」
「待って。正装する」
「掃除は、帰ってからでいいから」
「清掃でなく、正装。活字だとわからない事言わないように」
「はーい」
こうして、真琴と出かける。
ちなみにスーツ姿をしている。
「正くん、ここだよ」
「ここは・・・」
大手の出版社。
ちなみに、この近くには僕が最近まで勤めていた会社がある。
「じゃあ、正くん、がんばってね」
「真琴もな」
「うん」
受付の人に、案内されて、応接間に通される。
すると、社長さんらしき人が出てきた。
軽く会釈をする。
社会人失格だな・・・
面接だから、まあいいか・・・
って、良くない。
「早速ですが、この本を読んでください」
一冊の本を差し出される。
これは、ハウツー本だな。
「この本を宣伝する、POP画を描いてください」
「ここでですか?」
「はい」
こうして、一枚の紙を差し出される。
画材は持ってきている。
僕は、本を読み、出来る限り簡潔に描いてみた。
「よし。採用です」
「そう簡単に決めていいんですか?」
「はい。よろしくお願いします」
なんなんだ・・・
逆に不安になる。
でも、まっいいか・・・
って、良くない。
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