第13話

入院30日目


ついに入院して1ヶ月がたった。同じ部屋の向かいにいたユウジさんは隣の3B病棟に移った。


「ユウジさんは入院3ヶ月が過ぎたので隣に移動てもらいます。」

と看護師さんに言われていた。


でも、すぐ新しい人がやってきた。大工さんだ。

大工さんとは話をした。

「お兄さんもコレで入ったの?」

と何かを飲むようなポーズを取った。

「アルコールだよ、アル中。」

「俺さあ、1ヶ月酒しか飲んでないんだよねー。」

「俺はこれ診断書あるんですけど、統合失調?て病気です。」

「家で暴れたら連れてこられて、、、。」

と色々と話し込んだ。

大工の加藤さんは、外で起きた話をしてくれた。病棟であった話を

「あいつまたケツ出してんだよ、ほらあいつだよ、黄色いTシャツ着てるやつ。ズボン上げろって言ってんのに。」

「あの音楽聞きながら歩いてる人わかる?あの人モデルなんだって。それで、子宮がないんだって。でも生理は来るとか。」

「いやあ、ソープランドの話しで盛り上がって、盛り上がって。」

「イライラして髪の毛剃ったんならそのまま出家すりゃいいのに。」

隣のおじいちゃんも大工だったらしく、気の向くままに話をしていたのを楽しく聞いていた。



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