第8話
昼飯が来そうな前のタイミングで、「新くん、シャワー浴びようよー」と看護師さんがやってきた。
俺としては女の看護師さんが良かったけどそうもいかなかった。
その看護師さんが
「お風呂の日が決まっててね。浴場もあるんだけど、シャワーで我慢してね。」と部屋から半径5m以内のシャワールームに入った。
ひとっ風呂浴びてくるとすごくさっぱりした。眠気も吹っ飛んで、退屈な時間を過ごすと思っていたら、
下の階で話をした医者が看護師さんと一緒にやってきた。
「あ、先生、二番目のお部屋です。」
「高橋くん、普通のお部屋に移るよー。」
このままここから生活が始まると思っていたのが、思いの外ここを出て生活することになった。
「ここがあらた君のお部屋です。みんな仲良くしてねー。」
「おう?新しい人か?今まで隔離室にいたのか?」
「そうよー、ユウジさん仲良くしてねー。」
「おれは渡辺ユウジってんだ、隣も渡辺だから、ユウジって呼んでくれ。」
「トイレってどこなんですか?」
「トイレはここ出てすぐ左だ。」
トイレに着いてチャックを開けて用を足そうとしたら、裸で走ってきて隣で裸で用を足す人が現れて驚いた。その人がまた走って去っていった。廊下に出ると、男の看護師さんが女の看護師さんに「裸で走る人がいるんだよー。」「キャアッ、ホントですかー。」
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