第7話

看護師さんに声をかけられ目を覚ました。

朝なのか夜なのか、起き上がって立って小さな窓の明かりの有無を確認しなければ分からない。

暗くなっている。時計を見ると時刻は六時だ。

「はい、こぼさないようにねー。」小さな枠からご飯が渡された。入院?して初めての食事はおかゆだった。おかゆのうえに梅干しが一つ、とても質素だった。

何もやることがない。この部屋にはトイレットペーパーしかない。

まあ、眠気があるからそれが救いだった。あの注射は本当にビタミンCだったのだろうか?睡眠性のある注射だったのように思える。

起きてわかったことがある。隣にも人がいる。「暑いー!!寒いー!!」同じことを何度も連呼している。ちなみに俺のいる部屋は冷房が効いていて快適だった。

夕食をすますと、また眠りについた。


朝になった。2日目。


「新くん、起きてるー食事だよー。」

「はーいー。」


朝食が運ばれてきた。前と比べ、バランスの取れた食事だった。


鰯の蒲焼と米と牛乳と野菜と納豆だ。

普通の飯だ。うまい。


「新たくんお薬だよー。」


食後薬が運ばれてきた。飲む薬は一錠。リスパダールという薬だった。


薬を飲むと、また眠りについた。

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