第35話  アテナ救出作戦2

砦をでてすぐ飛び出して来た

「やっぱりついてくるんだな」

「当たり前です、専属のメイドですから」

「どうりで、重要な二匹がいないから、確信していたがこの二匹をチョイスするとは流石だな」

「えへへ、だって愛がダダ漏れですから」

頬を赤らませて話すトウカ

あぁ、そういえばどうせトウカが付いてくるだろうと考えてたからそれか

夜考えてたから寝てると思ったけど睡眠学習でもしてるん?

「違いますよ、起こされた時に私も起きましたが急用と察したので待機してました。いつでも行けるように準備しましたし」

「あぁ確かに袋を見るとちゃんとトウカの服が増えてるって自分の袋に入れろよ」

「鈍感なアイチ様がいつ気付くかなーと思いまして」

「袋を開けるまで気づかないよ、重さだって変わらないんだから」

「てへぺろ 」

してやったりのドヤ顔が可愛いけどなんかムカつく、でも許してしまう俺も存外チョロイな

俺たち三人乗せて無いシルバーウルフは群れで動く様に大体の場所を待ち合わせする

今のっているシルバーウルフを乗り捨てする場所だ誰も乗っていないシルバーウルフを十五匹程度護衛につけるこの十五匹には身体強化をかけて潰れるまで全力で走る

乗っている僕らも疲れる

5時間走ってはポーションを与えて交代し24時間走りっぱなしだ休憩時間はポーションを与える時間と食事の時間のみ不眠不休の行軍だ


アイチ様は今は本当に無心で動いていらっしゃる。いつも心を読んでいる私だが、何かを成そうとしている時は凪いでいるかの様に静かだいつもの自分を悪く言う声が聞こえない

こちらのアイチ様が本当のアイチさま

純粋で無ければ、心が綺麗で無ければここまで美しい世界は作れない

いつもこんなアイチ様でいてくれたら私を受け入れてくれるのだろうかと考えてしまう

私も大概だ ウフフ と思わず笑ってしまう


十五匹が潰れたところで小型化したウルフを通常状態にする

此処に残るウルフ達は後続が来るまで休憩して合流後此方に向かう様指示する


ヤマト、ミズキ、とシナノに跨り残り二日をかけぬける

普通なら一ヶ月掛かるところを一週間で来た

落ちてなければ良いけどと思っていたら、三軍での小競り合いをしているものの城は落ちて無い様だ

「アテナに拘る必要はあるのかな?」

「何か特殊な能力とかあるのでしょうか?」

「さぁ?」

「落ち着いたら聞けば良いよ」

「ですね」ウルフ達を小さくして地孤が用意した認識阻害魔道具を付ける

矢にロープをつけて先ずヤマトを城壁の上に

打ち出す続けて、ミズキ、シナノと打ち出した

城壁の上でプンスカ怒っているが三人でロープを引っ張らせる地孤、トウカ、僕の順番で

上がった

そのまま城の近くに行き門番の元に

当然認識阻害のマグの効果は消す

門番に手紙を渡す、アルテミスからだと

慌てて門番は中に入って行った

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