第31話 トウカの本音
ギリシア神国の北西に僕とトウカ、護衛に銀子とさくらがついて来た
魔道具で収納袋を作ってもらった
以前の10倍は入る
今のところこれが限界らしい
僕にもラノベのようにチート能力欲しい
鑑定と無限収納と他人のスキル奪うのが良い
無いものねだりだ
魔物が仲間になるのもチートみたいなものだ
まだドラゴンの様な魔物を仲間にしてないので今後は仲間にできたら良いな程度で思ってる
ドワーフの村に行くまでに魔物を狩りながら進む
仲間にする基準だって?
そんなのある訳がない
欲しいと思った時に仲間にするし、そうでない時は素材や食べ物に変わるただそれだけだ
魔物からしたらなんて理不尽なんだ
でも、魔物から仲間にして欲しそうな時は仲間にしている
それはなんとなく可哀想だから、ただ自分の心が痛むからだ
とそんな言い訳みたいなのを考えていたら
「アイチさま、何も言いませんが私にはわかりますからね」
怖い、まぁ連れて来なければ良いのだけど着いてくるし。巻こうにも心を読んでくるから無理ゲーなんだよなぁ
トイレやお風呂など強制的にはなれる時に勝手に居なくなると無茶苦茶怒られる
浮気なんてしたら直ぐ心読まれてバレるし
違う、まだ結婚してないし
違うだろうまだってするみたいじゃないか?
しないし、もうあんな面倒な事ヤダし
ただ此処にいるメンバーはもう空気みたいで居るのが当たり前になっている
だからこそいなくなった時辛すぎる
だから、適度な距離がいい。
いついなくなっても良いように
「私はずっと側にいますよ、何があっても例え他の人がアイチさまを人類の敵に認定しても死ぬ時は同じですよ」
心読んでるの?エスパーかよってトウカは
普通に心を覗けたよ
この子常時発動してるのもしかして
「アイチさまには常時発動です」
ニコ
ニコ じゃないんだよな
「全てを知った上で側に居続けますと伝えてますから」
と両手で手を握り上目遣いに語りかけてくる
ずるい
可愛い娘にされたら、心がグリグリ動く
可愛いは正義
騙されちゃダメだ、騙されちゃダメだと心で叫ぶ
「アイチさま、騙していません私の心からの言葉です」
握っていた手を胸元まで手繰り寄せ頭を手に付けて語り掛けてくる
この子は何処までしっているのか
「今も過去も、今の貴方にあるこの魂が経験した事全てだから恐れなくて良いのですよ。あの時貴方に助けられた時に得たスキルですから」
そうか、いつたらだろうか?最初から?
「いいえ、最初は何も理解できませんでした。だってまだ五歳児くらいの私になにがわかりますでしょうか?
でも、たった一つだけ私がわかったことがあります
こんなに強い貴方が私に助けてと叫んでいるんです
私にしか聞こえない声で私に助けてとそれだけはわかりました
だから、私はその時決めたのです
私の命を救ってくれた人が私に救いを求めている
私はこの人の救いになるべきあそこで生かされて、このスキルを手に入れたのだと
だからアイチさま私は決して裏切りません
別に私を愛してとか妻にしてとか望みません
私の望みはこの世界でアイチさまを救うこと
人を信じれる様になってもらう事です
それが唯一私だけでも良いのです」
「ありがとう、まだどうなるかわからないけどありがとう」
「はい、私も今の言葉嬉しいです」
あれ?五歳くらいに会って助けたのってキョウトーカしかいない気がする
トウカはトーカなのか?騙されていたのか?
「違います。騙してはいません、ですが嘘をついた事になります」
どういう事
「一つは私がメイドになった姿をキョウトーカでなく、一人のメイドとして見ていただきたかった事
一つはこの国の内乱から私を守って貰いたかったからです
私はこのスキルで丞相が裏切る事を知っていましたし、国王へも進言していました
しかし国王はそのままにしました
新たな英雄が生まれる事を願って」
ドワーフの村が近くになって来たため一旦話を切る事にした
御免なさい、私は貴方に内緒にしていることがあるのです
いつか話せる時が有れば良いのですけれど
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