第28話  塩を手に入れたい

この岩のような山の向こうには断崖絶壁

そして海がある

海で塩を作りたい、中々現状で取引は出来ないのだ

地産地消しないといけない

土魔法を使える者総動員して、穴を開けて周りを固める

それを繰り返し海が見えた

しかし本当に断崖絶壁なんだ

あえて良い事はここの海が入江になっている事だ

トンネル両サイドに部屋を作り全員休む事にして、明日また始める事にした

ここに港を作る事にした

軍港をもつアルテミスに相談して形を作る

当面は塩作り場なんだけどね

平面を作り海面を深く平にし停泊場を作る

「あぁ軍艦が欲しい」

と港を作り上げると空につぶやいた

「もしかしたら、手に入るかもしれませんよ」

とアルテミスは何かわかっているように微笑んだ

「そうなるといいな」

この軍港を作るのに一ヶ月を費やしていた

塩を作りつつ、この断崖絶壁を要塞に作り上げるべく総動員していた

その前の一ヶ月はギリシア神国との境界の砦を強化していたのだ

周りの山と砦の一体化によりより強固にしたのだ

あの戦いから三ヶ月が過ぎようとしていた

アルテミスがいきなり部屋に来て、今から港に行こうと言い出した

転移の陣で港に着くと、船らしきものが四隻入港してきた

「おぉ最新鋭ではないか」

アルテミスが感嘆していた

魔法を展開しようとしたら、アルテミスに止められた

「味方だ」

全て違う船が一隻づつ

大型艦、中型艦、小型艦、輸送艦らしい

大型艦から降りてきた老将と思われる人から

「アルテミスさま、只今到着いたしました」

「いや、本当に来るとは思わなかったぞ」

「私はそう申したはずぜつぞ」

ガッハハと大声で笑っていた

「しかし、こんな軍艦どうしたのだ」

「アテナさまからの祝いの品だそうだ」

「ん?祝いの品?」

「婚姻の祝いだそうだ」

「お前、なんて報告したのだ」

「ありのまま、私が感じた事をそのまま伝えました」

頭が痛いと訴えるように手を頭につけてため息をついた

「他には?」

「はっ、アテナさまが女帝になった暁には同盟になろうとの事です」

「アテナ姉様らしいな」

「左様でございます」

陸軍、海軍、家族合わせて3000名くらいいる

「アルテミス、何処に住んでもらおう」

「此処で良いのではないでしょうか?、海軍のものも居りますしトンネル沿いに住居を大陸側に作り畑などもやれますし」

「では、そうするか、こちらの軍をアルテミスが総大将としてやってくれるか?」

「わかりました。私はアイチさまの近くにいますので、アンタレスに当面の間代理させましょう」

「了解した」

と僕は頷いた

アンタレスもわかったと頷いていた


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