第26話 アルテミスとの一騎打ち2
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイあれはヤバイ
あれを撃たしてはいけないと俺に告げている
竜骨矢を次々に射る
前回と逆の立場だな
「全員退避しろ」
と魔物達に指示をする
「わかった」
と答えこの場からいなくなる
全ての竜骨矢を打ち込む
その後退避行動ではなく相手に向かって突撃する
いや空孤の力を借りて空間転移した
アルテミスからの必殺の矢は竜骨矢を全て消し去ってしまった
アルテミスが、息を吐いた時喉元に刀がかけられていた
「エッ」
と吐息を飲んだ
それは声にもならないものだ
一瞬のスキを突いて私は相手に殺す気があれば死んでいた
両手を上げ降参の合図をした
「ありがとう」
「ありがとう?なぜに」
「あそこで降参してくれなかったら殺さなくてはいけないからね」
「貴方は殺す気が無かったと?」
「間違いで無ければ、貴女は望んで戦いに来たようではないし最低限の攻撃しかしていなかった。一撃一撃が殺す力があったとしても、撤退の指示も早かった将としても素晴らしい。それに人望も厚い、解放するからもうせめて来ないでくれ。ただそれだけだ」
「アルテミスさまー、手を離せー」
「馬鹿もの近寄るでない」
アルテミスは近づく兵に伝える
「わかった、しかし暫く待ってくれるか?」
「何を?」
「ちょっと兵と話してくる」
ん?と思っているとアルテミスは兵の元に戻って行った
「アンタレスはいるか?」
「はっここに」
「私は今ここて討ち死にした。彼は国に帰りもう攻めてくるなと言った。帰ればまた将軍としてくる私にだ。今ここで殺されても、辱めを受けても何も言えない立場にありながらだ。私は彼に興味を抱いた、彼に付いて行こうと思う」
「アルテミスさま私にも一緒に行かせてください。老い先短い命最期の我儘を許してください」
「ならぬ」
「グググ」
と唇を噛みながら拳を握り口からは血が、手のひらからも血が浮き出ていた
耐え切れない思いなのだろう
「アンタレス、お前にしか頼めぬのだ。お前の話ならアテナさまも聞いてくださるだろう。それでもどうしても付いてくると言うので有ればその後出奔でも、なんでもするが良い私はお前の上司で無くなるのだからな」
「最期の命、しかと受け溜まりました」
「今、ここにいる者に告げる。私は今日ここで討ち死にした全員国に帰る事を命ずる」
「「私も共に行きます。死んでも良い人間を殿に添えたのです。最後までともに行きます」」
「国を裏切る事になるのだぞ、身内とも戦うかもしれないのだぞ、良いのか?良く考えよ。
忠義は嬉しいが、一時の感情で動くでない」
「アルテミスさま、私どもは一時の感情で動いておりませぬ。アルテミスさまが国王にならないので有ればあの国は腐ったままです。
アルテミスさまに付いていきます」
「わかった、国に帰る者はアンタレスと私と共に来る者はついてくるが良い」
「アンタレス、ギリシア神国アルテミスの最後の命しかと頼む」
「はっギリシア神国アンタレス最期の命しかと受けたわまりました。必ずやり遂げます」
「待たせたの、そう言えばまだ名を聞いてなかったな。私はギリシア神国アルテミスだ」
「俺はアイチだ」
「早速だがアイチ、後ろにいる兵100人と私を其方の国に亡命する。其方の家臣にしてもらいたい」
「うん?何故に、いや国に帰れよ言付け頼んだよね」
「その件については我が右腕に頼んで来た、それにまだ攻めてくるなら私が全力で追い払おう」
「いいのか?」
「あの国には愛想尽きていたし私と同等以上の強さと、お前自身に興味を持ったのでな」
「わかった、トウカどう思う」
「はい、嘘は付いてないようです」
しかしトウカの視線がアルテミスを槍のように突き刺していた
「安心しろ、取って食う訳ではない。今のところ興味でしかない」
「今のところって?」
「まぁ未来はどうなるか分からないからな」
まぁ第一王女がここに居ると言う事はこいつとの仲もそう言う事だろう
「貴女が最前線でてきてよいのですか?」
とトウカに聞いてきた
トウカは慌ててアルテミスに駆け寄り二人で何処かに歩いて行った
戦場で二人になれるくらいなら心配ないだろう
てか、二人とも知り合いなのか?と考えていた
「アルテミスさまはギリシア神国の第二王女ですので、昔あった事があるのです」
「そうなのです、王城のメイド戦場にいたので聞いて見たのです はい」
「そうなんだ、良かったね。じゃあ帰ろう」
まぁ面倒だからどうでも良いや
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます