第22話  ギリシア神国襲来3

「報告、デウス様」

焦って話してくる伝令

「どうしたのだ、戦勝報告にしては何を焦っているのだ」

「アレス様戦死との事です、三万の兵も全滅との事」

「砦はどうなった」

「わかりませんが、今確認に行かせています」

「報告した者はどうした?」

「報告した後、死亡しました。後気になる言葉を」

「なんと?」

「悪魔がいると、我々は手を出してはいけないものに手を出してしまった」と

「どう言う事だ、あの国は宰相が乗っ取り抵抗勢力もそんなにいない筈なのにどうなっておる」

「この後はどうするのだ、宰相?」

「確認を急ぎましょう」



数十日後、物見からの連絡が来た

「デウスさま、敵の砦は大した被害なし、野戦にて全滅したようです」

「うむ、兵は10倍以上あったにもかかわらず負けたと言うのか?」

困惑した顔で話す国王

「余程の軍略がいるのか?一騎当千のものばかりなのか?」

どう言う事やらと横に首を振りながら宰相は話す

扉を派手に開けて「何を弱気に」と話す

将軍アポロン

「私に出兵させて下さい、必ず結果をだして見せましょう」

「うむ、五万の兵を使わせよう必ず勝ち取れ」

「必ずやご期待に添えます」



一ヶ月後アポロンは出撃していた

アテナはアポロンの出陣要請を拒否した

「この戦いに大義はない、大義のない戦いはしない。行きたければ勝手に行け、お前が死のうが私には関係ない」


先鋒はオリオンを大将とした一万

輸送隊はヘルメスを大将とした五千

中詰をヘラクレスを大将とした一万

本陣はアポロンを総大将とした一万五千

後詰はアルテミスを大将とした一万

合計五万の兵で出陣


海が使えれば海軍のポセイドンを出陣できるが断崖絶壁でその後は山越えをしなければならないためポセイドンも出撃を拒否をした

闇魔法の使い手ハデスもアポロンのガキに使われるのはヤダと出陣を拒否をしたため

現段階での最高戦力だろう



アルテミスは従軍していたが、アポロンの言いなりにはなりたくなかった

実の兄ではあるが傲慢で我儘、こんな奴が次の国王に成るのかと思うとヘドがでる

アテナお姉様の方が良い

私もアテナ姉様も武人派なため国王とかには向いていない

策略で敵の王都を既に奪っており、優秀な武人がいるなら戦って見たいが、そんな国にいる訳が無い

つまらない戦いに、くそ兄貴の面倒なんてヤダと大声で叫びたい

前回にしても、アレスのクソ義弟が戦も知らずにただ傲慢に攻めたとしか思えない

無策で戦えば負けるに決まっている

相手も腐っても、防衛しなければ死ぬ状態なのだ

背水の陣を引いている敵に舐めた事をすれば負けるのは当たり前だ

このクソ兄もそうだ、人望がないから一ヶ月も出陣が遅れた

更に移動だあれから二ヶ月も経てば兵も回復するだろう

全てにおいて遅い

後ろからクソ兄貴を射ってやろうか本気で思う

はっきり言って私は兄が嫌いだ

実の妹を犯そうとしたクソ兄なのだ

私は処女神の一人なのだから、あんなクソに初めてはやらない

武で私の方が上だったから何とかなったが、

本当に危なかった

本当にこの国はクソだらけだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る