第21話  ギリシア神国襲来2

ピュートーンは焦った

「別働隊はどうした?」

「わかりませんがまだ、到着はしていないようです」

「なぜだ、砦の兵士かいない筈此処の領主は死んでいるのだからな

此方は半数はやられているのだぞ」

と苛立ちを隠せなかった

アレスは短気だから失敗したら殺されるしなと考え込んでいた

更にアレスから五千が届く

明日は総攻撃しないとヤバいかもな

ピュートーンは明日は総攻撃する事を伝えた


朝を迎えたピュートーンは突撃を開始した

今回はピュートーンも前に来ている

約一万の兵は砦に取り憑く


僕は総攻撃が早いな?と感じていた

部隊長と思われる人間を次々に射つ

砦に登ってくるのを中心に狐火で殺していく

マダラと影丸

ピュートーンが射程内に入った瞬間に殺した

僕は大声で

「敵大将討ち取ったぞ」

と叫んだ

ギリシア神国は事実確認をし、本陣まで撤退した


僕は夜の間に移動を開始した

砦はクラマに任せて来た

森の中をキラービー達は進み残兵を確認しながら進む


アレスは全軍で攻撃をする事にした


僕は砦の前五百メートル先で土魔法による土嚢を作った

銀子部隊は更に前に進んで待機


土嚢撃破に半日以上かかり本日はこれで終了となる

慣れない土堀や落とし穴の罠にかかったりと

兵は疲労していた

夜襲に備えていた部隊は昼間の戦いには不参加である

しかし隠密キラービーの1500匹による攻撃では一瞬である


「では、派手に行くか」

「「ハッ」」

マダラと影丸は自分の持つ最大火力を敵本陣にぶつける

アレス達は混乱している

「「「夜襲だ、夜襲だ、夜襲だ」」」

と叫んでいる

前方を気にしていたら今度は後ろ、横からとつぎつがと襲って来た

「どうなっているのだ」

と叫んだ時アイチから放たれた矢が頭に刺さる

そして総大将は死んでしまった

アレスが死んだ事により敵兵は敗走

何に襲われたかも分からず逃げ回った

第一次ギリシア神国襲来は失敗に終わる





アレスは突然の号砲に飛び起きる

「どうなっている」

「わかりませんが」

走って来た兵士がアレス様夜襲です

「見回りはどうしたのだ、夜襲警戒して3000人は配置したぞ」

相手の兵力からしたら三千は多いくらいの夜襲警戒をしていた

なのに気づかれずに夜襲を喰らうなんて想像もしていない

「先程のでかい音は何だ」

「敵の魔法攻撃により一気に五千は減りました」

「なっなんだと!」

その後テントから出たものが何者かに次々に殺されました

「アレス様早く退陣の準備を」

「俺が負けると言うのか?、10倍以上の兵を持って砦も落とせずに」

「敵を侮った我々の失態アレス様のせいではありませぬ」

「そんな事はどうでも良い、プライドの問題だ」

「生きていればこの屈辱も晴らせましょう」

「わかった、撤退だ」

「ハハア」

テントから出ると何かが走り兵が次々と死んでいる

思わず

「どうなっているのだ」

と叫び一時ぼぉーっとしてしまった

瞬間に矢が頭に刺さる

えっこれで俺は死ぬのか?何もせず終わりなのかと思っている間に意識はなくなった

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