第18話  国王とギブン

領主宅で二人は話し合いをした

これからどうして行くかだ

「ワシはもう引退で良いがの」

「国王が此処で立たなくていつ立つのですか?国王健在で国王側を一つにしなくては

いけないのです」

「わかっておる、しかし今回の謀反にしてもワシが不甲斐ないからだ」

「国王が不甲斐ないとか名君だとかは未来が決める事、私は暴君だなんて思った事はありません」

「いや、すまぬ愚痴ってしまったな」

「いえ、私の前でくらい愚痴ってください」

「ありがとう」

コンコン

ドアを叩く音がする

「失礼します、クラマさまがお見えになりました」

「通してくれ」

「わかりました」

「ギブンさまお呼びでしょうか?」

何を呼ばれたかわからない顔で訪ねた

「此処の制圧をどうやったのか教えてほしい」

「あぁ、わかりました」

クラマは昨日の事を話した

また魔物が群でなく軍として機能している事を話した

アイチさまは絶対に敵にまわすべきではないと話した

「うーむ、やはりアイチ君をなんとかしないとな。不本意ではあるが、キョウトーカに任せるしかないな」

「御意に」




魔の森に帰ったアイチはさくらから妖狐を全員仲間にする事として部屋と防衛を考えないといけないと言われた

現在六角形だがこれを八角形に変更して一辺一辺に妖狐を配置してはどうかと提案があった

守るだけならそれで良いが攻撃している時にだとそれでは心許ない

「此処に残るのは銀子・地孤・白狐とさくらで良いのではないかな?

大攻勢の時は白狐も行く感じでどう?

人間系なら負けないと思うけど、想定を誰にするかで変わると言えば変わるけど」

「そうですね、まだ何か考えてますか?マスター」

「早く地孤を捕まえたいかな、影丸に見つけてもらいたな」

「地孤ですか?と言う事は魔具ですか?」

「そうだね妖狐同士の場所に移動できる魔具があれば良いなと思って、そしたら基本攻めも守りもないからね」

「確かに、今まで仲良くすることがなかったのでその様な発想がありませんでしたが可能ではあると思います。後は材料だけかもしれませんね」

後ろから気配がした

影丸が現れた

「大将、地孤を見つけやした」

「見つけたか、よくやったすぐ行けるか?」

「いけやす、ついてきてくだせい」

あれ?なんか話し方変わって無い?

「そんなことありゃぁせん、行きやすぜ」

まぁ良いか

「隣の国にいりゃぁした」

「う、うん早く行こう」

話し方が気になるどこの言葉かもわからないし、理解はできるけどざぁとらしい

3日目にして地孤がいる家に着いた

色々制作しているのだろう

材料が足りないとうなっていた

「地孤よ」と影丸が話しかける

「何だ我は忙しい」

「我が大将が、其方を迎え入れたいそうだ」

「何で人間の仲間にならないといけないのだ」

暫く考えていた地孤は、人間には無理だろうからこれを頼んで出来たら儲けものでいいのではないか

我一人ではとれないし、うんそうしよう

「わかった、条件がある」

「僕にできる事なら何でもしよう」

「今の言葉忘れないぞっと、ドラゴンのツノが欲しい」

「ドラゴンだと、一度も戦った事ないなぁ」

「それがしにもないですな」

「妖狐全員で行こう」

「妖狐全員だって?」

「全員と言っても9人?(匹)いるわけではないけどね」

「誰がいるんだ」

「金、銀、黒、九尾かな」

「金と九尾が仲間になったのか?相当な人間嫌いなのに」

そういえば一番死にかけたのは九尾だった気がするな

「まぁ、そうだな」

「わかった、成功しても失敗しても仲間になろう。アイツらが主人に迎えたお主に興味が湧いた」

「ありがとう」

「影丸、全員に召集をかけてくれ、途中で聞いた逸れワイバーンでいいだろう」

「了解だ」




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る