第15話 結局婚約?6

同時に守備隊隊長以下10名も脱出していた

転移先では16名が無事を喜んだ

そこにトウカが入り、「おばさま無事だったんですね」と声をかけた

「トーカちゃんもご無事で何よりです」

「ありがとうございます」




王様と王妃、メイド3名、近衛騎士団30名、ギブンは王室の隠し部屋にいた

「王よ隠し通路を通過した様に見せかけるのです」

とギブンは声をかけた

「隠し通路から逃げないのか?」

誰もが不思議そうな顔をした

「逃げる方法がありますので今は私の指示に従って下さい」

「わかった、お前に従おう」

「では隠し通路を全開にしろ、扉は厳重に開かぬ様にするのだ」

「ギブンさま完了しました」

近衛騎士団隊長のバーンズは声をかけた

「よし、全員手を繋げ」

全員は何十にも輪になり小さく纏まった

その時ドアを打ち破らんと物凄い音を立てていた

「エスケープ」

と唱えた

全員が転移先に転移した

「お父さま、お母さま」

トウカは急に現れた父、母を見た

「「トーカ無事だったん だな」ですね」

と声を掛けられた

「はい」

と短く応えた

各々無事を確認して声を弾ませていた

ギブン達も例外ではなかった

さくらはギブンに挨拶をし、「アイチさまがクラマさまをお呼びです、あとこの部屋及び貴賓室から出ないようにお願いします。命の保証は致しかねます」

別室にいたアイチの元にクラマがきた

「アイチ坊ちゃん、私に用があると伺いましたが」

「あぁすまない、これからマダラと領地のベルバークに戻り誰が敵で誰が味方なのかマダラに伝えて欲しい。」

「了解しました」

只ならぬ気配を感じながらオドオドと答える

アイチの後ろにいる狐の様な魔獣にビクついていた

「マダラ人間になってくれないとビビりまくってるから」

「フン」

「マダラ頼んだよ」

「あぁ任せておけ、行ってくる」

「アイチさま、私たち妖狐はまだいます。

全員仲間にすることを進言いたします」

さくらは真剣な表情で話しかけた

「何匹くらいいるの?」

「そうですね

  一尾の金孤 物理攻撃特化

  二尾の銀孤 防御特化(結界)

  三尾の赤狐 攻撃魔法特化(魔法使い)

  四尾の黒孤 隠密特化(幻影)

  五尾の地孤 土木生産系特化(土魔法・

魔道具)

  六尾の風孤 補助系特化(賢者)

  七尾の白狐 回復系特化(僧侶)

  八尾の天狐 天候変化型(幻覚型)

  零尾の虹狐 取憑型能力向上

このようになります

特化と言うのは一番得意としているだけで他のができないわけではありません

例えて言えば特化はSで他はAとかBくらいです。そこらへんの魔獣よりはっきり言って強いです」

とさくらは説明した

「成る程捕まえたいね」

「二尾は優しいのでマスターが声かければ仲間になってくれると思います」

「そうかなら二尾から仲間にしていこうか」

「はい」



ベルバークに来た奪還部隊はクラマから敵を確認していた

キラービーにタグを付けさせていた

多少の兵は死んでいるようだが敵は2000人くらいはいる様だ

マダラは領主宅にいる敵を把握したので寝ることにした

深夜皆が寝静まった頃マダラ達は行動開始した

キラービーは寝ている兵士へ攻撃して猛毒を体内に入れる

次々と兵士達は毒に侵されて行く

毒消しを持つものにはそのまま針で殺していった

領主宅にはマダラが入り寝ている間に殺していった

「誰だ?」

とベルバークを占領した総大将は呟いたと同時に首が飛んだ

名乗る前に普通殺すだろう?

誰だと言う前に逃げろよ

とマダラは蹂躙していった

時間にして1時間も掛かっていないだろう

クラマは戦慄を覚えた

魔物は統括された時にこれ程恐ろしいのかと

アイチ坊ちゃんはとんでもない部隊を作り上げている

ただ魔物が群れを為して襲って来るのと目的を持って行動して襲ってくるのでは全然違ってくる

人間がしている事を魔物に同じ事をさしている個単体能力で言えば魔物の方が強い

坊ちゃんが世界へ殴り込めば誰も勝てないかもしれない


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