第14話 結局婚約?5

昨日は特に何もなかった

今日はキョウトーカの誕生日

僕とトウカは中庭でヤマトとミズキ達と遊んでいた

「アイチさま中にソロソロ入りませんか?」

トウカはアイチに話しかける

「あぁそうだね、ヤマトとミズキはトウカにくっついててくれるか?」

2匹は「わかった」と頷きトウカに寄り添う

アイチ様は?

「もしもの時にキョウトーカを助け出す必要があるかも知れないから」

アイチさまも異様な雰囲気を感じているのだろうか?

城に入り王様や父親たちに声をかけようとした時、扉が強引に開き沢山の武装集団が入って来た

怒号が飛び交う中王様が

「アイチ君その娘を頼む」

と聞こえた。その後父やその取り巻きに寄って国王と王妃はなんとか別室へ移動する事となる

「アイチ、後で折り合おう」

と短い言葉だけだった。後はアイコンタクトでお互い次へと顔を向けた

ヤマトとミズキに通常時の体になって貰い雄叫びを上げるヤマトとミズキに乗り城内から外に出る

窓を破り外に出ると城外にも沢山反乱軍と思われる人達がいる

ヤマトに待機中の護衛部隊と一緒にいるシルバーウルフに連絡を取る

範囲があるため城外に出ないといけなかったのだ

「「「「「ウワーオーン ウワーオーン ウワーオーン」」」」」

3回5匹同時に鳴いた

それは、撤退の合図、領地に直ぐ帰ること

最初に取り決めしていたことだ

この状態時は自分たちも即撤退するため合流は不可

自分たちで領地まで撤退すること。

主人を見捨てる行為だが、此方は撤退するすべがあるためないもの達は判断を誤れば即死に繋がる

その為に我々が決めた取り決め

彼らは命令通り撤退する

自分たちも安全では無いのだから

シルバーウルフを先頭に3匹一番後ろに2匹間に護衛部隊10人がいる

シルバーウルフは人がいない道を歩いて帰路につく

ヤマトが仲間に指示した後、2匹と3人一人多い

逃げる時にメイドを一人助けているのだ

トウカが手を差し伸べたのだ

彼女の名前はマリア、

髪は長く黒髪おさげの髪型だ

「姫さまありがとうございます」

と聞こえた様な気がする

「これ、ダメでしょう?」

と二人の内緒話が僕には聞こえない様に話している

大きい声で「マリアメイド内でのあだ名姫はダメでしょう誤解されるから」

「すみません、トウカちゃんついお姫様ごっこの癖が出てしまいました」

メイド同士でお姫様ごっこしているんだ

まぁ憧れるよな、確かに

お城のある一画に止まり2匹に跨ったまま3人は手を結び僕は叫んだ「エスケープ」と唱えた

見た目魔法と思わせる為だ

瞬間に魔の国の待避場所へ着く

二人は突然違う場所に着きあたふたしている

「此処は魔の森にある僕の居城だよ」

「「まのもりですか?」」

と二人同時に叫んだ

「あぁさくらこの二人を案内して」

「わかりました、マスター」

言葉とは裏腹に何故か冷たい視線を浴びた

「マダラ?マダラはいるか?」

「何だ主よ」

「これから領地の奪還作戦に入る一緒に来てくれ」

「了解した」

このマダラ一尾の化け狐といえばわかるだろうか?

九尾の尻尾が一本になっただけだ

しかしオールラウンダーの九尾に対して一尾のマダラは戦闘特化型なのだ

物理攻撃において一尾から九尾の間で最強との事なのだ

二尾、三尾といるらしいのだが今はこの2匹しかいない

王都に旅立つ一週間前にさくらから協力してほしいと言われた

一尾が殴り込みに来たのだ

その時に仲間にしたのだ

単純に殴りあいしていたら負けていた

仲間にする事が目的だったため生き血を吸わせて契約をやり易くした上仲間にしたのだ

結構ヤンチャだった為仲間にするのに苦労した

でもこれで攻撃する時の総大将が手に入ったのだ

マダラを中心に奪還軍を編成

キラービーを偵察に出した

まだ母親が此方に来ていないからだ

キラービーが領地に到着した頃母親と執事メイド5人が転移するところだった

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