第12話 結局婚約?3

朝、私はベットの上で目覚めた

やはり隣にはアイチ様は居ない

わかっていたが寂しい

人に壁を作っている様だが、それでも優しい

ベットから起き上がり朝食の準備に入った

朝食も出来上がりアイチ様を起こす

「おはよう、トウカ」

「おはようございます、アイチさま」

「今の状態をトーカに見られたらどうおもうのだろうか?その前に今日もトーカはこないのか?」

「まぁ一晩一緒にいた私の前で他の女性の話するなんてイケズなんですね」

と笑顔で、でも目の奥はなんか怖い

「トーカさまの話でしたよね、やっぱり気になります?」

「まぁ気にならないと言えば嘘だけど」

なんか、むっちゃ笑顔なんだけど

「ただ勝手に婚約とか進んでいくのがね」

「アイチさまはトーカさまのこときらいのですか?」

自分の口からは聞けない、でも今はトウカだから聞ける

でも嫌いと言われたら死ぬかも

「好きとか、嫌いの以前の問題かな一度しか会ってないからね

少し我儘で傲慢、ストレートロングが綺麗で金色の髪が綺麗でまぁ可愛いかったかな

でも、まだ本当の彼女のこと知らないんだ

それはあくまで上部の彼女なのだから

会う機会がなかった訳ではなかったよ、でもそれが結婚前提なら会えなくなるよ」

「どうしてですか?トーカさまも満更でもない様子でしたよね」

「トーカはあの時助けられたとかのシュチに恋をしただけなんだ、僕自身じゃない恋心に恋をして僕を美化して見ているだけなんだ」

「たしかにそうかもしれませんが」

「その恋心を10年も思い込んだら拗らしてるだけだ、そう自分に言い聞かせているだけでアイチが好きなんだと一緒にいたいんだと」

寂しく下を向きながら話した

「アイチさまも大概拗らせるのですね」

「あぁだからトーカには申し訳ないし、僕より良い男は沢山いる

あの時僕と同じ行動を取れる人はいる、僕じゃなくてもね」

「そうでしょうか?他の男性はいましたが誰もトーカさまを助けることはできませんでした。

トーカさまを助けるためになんの躊躇もなく敵を射ることは誰にでもできません

判断力、行動力そしてあの一瞬の決断力です

確かに助けられて、アイチさまカッコいい好きになったかもしれません

でも、それはきっかけでしかありませんし

ましてやその後振られています

絶対私を振り向かせてやると意固地になったかもしれません

あの時の無知な彼女でもアイチさまの行動がどれだけ凄いことか世間を知れば知るほどわかるはずです

誰かとアイチさまが一緒にいる所を想像するだけで胸が痛く苦しくその女性を殺したくなるこの気持ちは好きだと伝えてはいけないものなんでしょうか?」

まるでトウカは自分の事のようにトーカのことを話す彼女は真剣でトーカの思いを代弁してるようだった

「そうか、ありがとう」

少し照れ笑いしながらトウカとトーカに伝えた

その一瞬にしか見えなかった笑顔をトウカは見逃さなかった

うっわ可愛い?カッコいい?笑顔素敵惚れちゃう。いやもう惚れてたから惚れなおした

そんなやり取りをしながら朝食を終えた

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