第11話 結局婚約?2
「ご夕飯の支度ができましたが、ご夕飯にされますか?それとも私にされますか?」
「 いや、意味不なんだけど」
「晩御飯出来たなら晩御飯にするよ、晩御飯かお風呂かじゃないの?」
「そうでした ウフフ」
ニヤケてしまった
「失礼しました、それではご夕飯にされますか?それとも私とお風呂に入りますか?」
「じゃあ一緒にお風呂入る」
「えっえ〜〜 嘘、どうしよう一緒に入りたいけど向こうからなんてアドが取れないわ」
「どうする、トウカ」
僕も恥ずかしい、でも相手にばかり優位を渡すわけには行かない
水面下での駆け引きが始まる
「わわわかりました。では一緒に入りますから先に入って下さい」
「メイドなんだから僕の服を先に裸になって脱がせてよ」
恥ずかしいやらなんとも言えない顔だしかも真っ赤かなのだ
メイド長がノックしてきた
「はい、どうぞと返事した」
「ご夕飯が冷めてしまいますがどうされますか?」
そう、トウカが夕飯を取りにこないので声を掛けにきてくれたのだ
この問題に終止符を打つことができたのだが二人して恥と言う武器で殴り合った結果恥ずかしさしか残っていない
そんな二人を見ていたメイド長が微笑ましく見ていた
今日までキョウトーカをメイドとして、教育をしたのも私
今何が起こっていたかも大体把握している
二人が収集つかなくなった頃合いを見て中に入った訳だが、二人とも顔を真っ赤にして可愛らしい
王女がたった一人の男性のためにここまでするなんて不思議だった
たしかに命を救われた事で惚れたのはわかる
女の子は常に王子様に憧れるもの
彼はその時に婚約を拒否していると言う
命を助けられたから、義務感でと感じたのかその時の感情で決めるなと言っているような物。
上部の自分でなく本当の自分を知ってからそのようなことを決めてくれと私には感じ取れた
そのような意味では凄く外見でなく性格を重視する人だと思った
彼の紳士的態度を聞いて協力する気になってのだが意外と相性は良さそうな気がする
まぁ私の個人的意見だけど
夕食を終えた後、今度は何事もなくお風呂に入った
夜ベッドに入ろうとしたらまだメイドはいる
「トウカ、いつまでいるの?」
「あっはい、アイチ様がこの城を出るまでずっと一緒にいます」
顔を真っ赤にして恥ずかしそうに話す
やばい、このシュチだと耐性のない男子は落ちてしまう。良かった俺には人を信用しないバリアがあったためこんな事で落ちない
勘違いするな、勘違いするな、勘違いするな
と叫びながらこころを落ち着かせる
「そうか、ならベッドは君が使うと良い」
「メイド如きが客室のベットを使う訳には行けません」
「いや、メイドの前に女の子を変なところで寝かす訳にはいかないよ」
こんな時は本当に優しい
この人は口は悪いが言っている事は相手を思っての事だ
上部だけを捉えれば誤解されそうだが、私にはわかる
彼の本当の優しさと誰よりも人に傷つき人を信用していない事をだから私が彼の支えになり信用される人になりたいのだ
と思っていたら
急に抱き抱えられベットに倒された
エッこんな急展開あり?まだ心の準備ができてないんですけど
「襲われたくなかったら大人しくベットで寝ていろ」
と彼は言ってソファーで横になった
「一緒に寝ても良いのですよ」
と言ったら
「馬鹿なこと言うな、その場に流される行為はするな。必ず後悔するぞ」
後悔はない、まだ彼に私に対して愛情がない事を知っているから
でも彼はそれを良しとしていないだから私もこれ以上何も言わないし踏み込めない
と思っていたら朝になっていた
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