第8話 家族に報告

家に着いた僕はお父さんとお母さんに明日ついて来て欲しいところがあると説明した


次の日馬車で父さん、母さんと守備隊隊長と僕は移動した魔の森に向かう馬車に僕以外の人は驚いた

「アイチ、もしかして魔の森にいくのか?」

と顔を引き攣りながらはなした。

「そうです、旅路は安全なので安心して下さい」

笑顔で話すアイチ

「そういえば、あの事件以降魔の森によく出かけてますよね」

「そうですね、だいぶ形になったのでお披露目しようかと思いまして」

3人とも何のことか分からず頭を捻る

馬車を走らせて魔の森に入る

ガタガタ道でなくちゃんと道が整備されている

整備といってもコンクリートやアスファルトで道を作っているわけではなく土が固められている程度、中央が少し高くなるようにしてある

中央から両端まで約2%の勾配を設けている

水吐けを良くするためだ

土魔法で固めてあるため馬車を位では轍ができないようにはしている

メンテナンスが面倒だからである

もう少し魔法が上手になるか、人材を確保できれば土地の形態固定してからの維持を魔法でできたら良いなぁと考えている

今はただ土地の強化だけだからだ

魔法力で変わってしまう

強ければ長く弱ければ短いスパンで修復が必要になる

今は検証中ということだ

此ればかりは時間がかかる事だからだ


魔の森もだいぶ進んだところで索敵に引っかかったようだ馬車の上にいたヤマトとミズキが反応した

少し怯えているようだ

他のシルバーウルフたちも恐怖で睨んでいるものの攻撃ができないようだ

魔物だから仕方がないことだ

まだ軍隊としては練習もできていない

あくまで群れの延長でしかない

僕とヤマト、ミズキは警戒する

「父さん、やばい敵がいるからここで待ってて」

「わかった」

「坊ちゃん私が行きます」

「父さんたちを守ってて」

「いや、しかし」

守備隊長としては私がという思いがあるのだろう。苦渋の顔をしている

だから僕は

「お前は誰の従者だ?守るべきものを間違えるな」

と言った

「すみません、坊ちゃん」

と頭をさげる

僕はその脅威の潜在の場所へ向かった

「上手くやり込められたな」

と苦笑いしている

「はい、誰の従者だと言われましたが私の使命は領主さまとその家族の安全及び領民の命を守ることです。その中には坊ちゃんの命も含まれるのですけどね」

此方も苦笑いしている

「あの子はいつも自分と他の人で線を引いているような感覚になるのよね。育て方がダメだったのでしょうか?」

「それはわからぬが、こうやって秘密を見せてくれるのは少しは信頼してもらえているのか特別と扱ってくれているのか」

「家族だというのに変な感覚ですね」

「そうだな、私たちがこんな風ではダメだな私たちがちゃんと大事な息子だと息子にわかってもらえるようにしないとな」

「はい、そうですね」


僕は魔物の前に立った

尻尾が9本、九尾だ此方の世界でもそう言うのかわからないけど

上位の魔物だろうヤマト達も怯えながらも戦う意思を出している

九尾から魔法が放たれる

それを避けながら弓を放つ

その隙をついてヤマトとミズキが攻撃仕掛ける

コン、コーンと言いながらその攻撃をかわす

範囲攻撃だろうか?見た目が桜吹雪のような魔法。思わず見惚れてしまった

見惚れてしまった分回避が遅くなりダメージを喰らう

一気に勝負に出てきたのか九尾は僕の首と肩の間を噛みついた

僕は思わず九尾を抱きしめた

食いちぎろうとしていた九尾の牙が止まり何故か噛んだ所を舌で舐めていた

キズが塞がると九尾は人型に変わった

ティマーの力が自然と発動したのだろう

発動条件とか未だに全然わからないけど

ただあの時九尾が泣いているように思えたのだ

だからあの時抱きしめてしまった

ゴメン、大丈夫だよと囁いていた

僕の血を吸ったためかわからないがティマーの力が増幅したのではないかと思った

取り敢えず仲間になったことでいいのかな?

「はい、マスター」

「名前はあるの?」

「マスターにつけていただければ」

さっきの桜吹雪きれいだったからな

「じゃあ さくら で」

「ありがとうございます、マスター」

取り敢えず馬車に行こう

話はそこで

「わかりました、マスター」

僕たちは馬車に戻った



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