第4話 国王襲撃

次の日国王夫妻と両親、護衛10名つれ郊外の砦を視察に出かけた。

しかし荷馬車の中に隠れる王女をみてしまった。

僕は「はぁ〜」とため息をついた。

荷馬車の中に紛れ込んだ王女は息を潜めてうまく乗り込めたわと「キリ」っと一人でどやがった。

数時間森の中を馬車ははしり森も終わりを迎える頃

盗賊団と出会した。この街にいる訳でもなくたまたま他の街から移動して出くわしたのだ

盗賊団の親分から

「荷物と金目の物置いていけば命は助けてやる」

防衛隊長は

「馬車を、囲んで守れ」

「「はっ」」と部下からの返事がかえってくる

配置いつもの通り付きました

「ヨシ 荷馬車は最悪クレてやれ要人を護るのだ」

隊長は叫ぶと

盗賊団が攻撃をしてきた

要人を護りながらでは流石にきつい

唯の30対10なら負けないが、護りながらは流石にキツい

移動ができないからだ

移動すればスキができ要人への護りが薄くなるほぼその場で護り抜かなくてはならない

荷馬車に乗った盗賊が、隠れていた王女を見つけた

王女を引き摺り出し

「ガキが紛れ込んでいたぜ、なかなかの上玉じゃないか ハッハッハ」

「キョウトーカ」と国王と王妃は絶句した

国王は娘を奪いかいそうと馬車を降りようとするも止められた

「私が必ず」

と一言いい、馬車を降りた

「私がその子の父親だ。人質を返して頂きたい。それなりの物を渡そう」

「はぁ〜何言ってやがる、男は全員死ねば良いだよ」

人質を取った事で気を大きくしたのか強気の発言だ

盗賊とはいえ、遠距離からの攻撃し他のものはその間に近づくと連携している。

ただの盗賊ではなさそうだ

ギブンは王女までの距離を把握して一閃で倒せるか考えていた

「距離が遠い、近づく間に殺されるな」

と呟いていたら

ビューンと音がした

王女の掴んでいる盗賊の頭に矢が刺さった

頭から血を流し倒れた

王女は何が起きたかわからないまま立っていた

「何時迄もぼーっとするな」

と声をかけられた後、体が浮いた

馬車の前にいる父親に王女を渡した

屋根の上に登り弓で矢を射る

次々と矢があたり盗賊は倒れた

「父さん、馬車を動かして」

と叫ぶ

「わかった」

とギブンは馬車に乗り馬を鞭で叩いた

進行方向にいる盗賊を次々射ると前に盗賊がいなくなった

馬車から飛び降りると盗賊の方へ走り出した

馬車の中では「アイチ何処にいくの?」

と母親のエミンは天を仰いだ

国王と王妃は只々無事を祈るしかない

王女はじぃっとアイチを見つめ自分のしでかした事の意味を知った

ギブンはアイチが飛び降りた事すら知らず只々国王とその家族、自分の家族を守るため馬車を動かしていた

アイチが馬車から落ち無いように気をつけながら

ある程度馬車を走らせた後、馬車を止めて無事の確認をしようとした

エミンは馬車を降りて

「アイチがアイチが」と只々泣き叫んでいた

ギブンは馬車から落ちたのだと思った

「すまん、運転が荒かったからか、アイチを助けに行こう」

「違うのアイチは飛び降りて盗賊の方へ行きました」

「何」

と愕然とした

国王からは

「無事を祈ろう」と馬車から降りてきて肩を叩いた

国王と王妃は目と目を合わせて頷いた

王妃は王女の肩を抱いて

「大丈夫、きっと大丈夫だから」

「うん、うん」

と肩を震わせながら泣いている王女

何時間経ったのだろう

時間が経ち過ぎている、戻るか待つかをかんがえていた。

森の方から移動してくる音が聞こえて来る

ギブンはやはりダメだったかと心で叫び馬車を動かそうとしていた

「父さん、母さん」と声が聞こえた気がした

空耳かと思ったが、また

「父さん、母さん」と声がする

馬車を降りて馬から飛び込んでくる物体

アイチだった

「よかった無事だったんだね」

とアイチが声を掛けると

「父さんが心配する方だと思うけど」

と抱き締める

国王からは「よく無事で帰った」

と声を掛けられた

馬車の中で、今度褒美を取らすから王城へ来てくれないかと言われた

「僕はまだ子どもです、それに僕一人ではありません。父が貰い護衛隊の人に報いるべきだと思います」

国王は絶句した

こんな小さな子がなんて事言うのだろうかと

帰路に着くのであった




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