第2話 幼少期
生まれてから数日がたった
白い靄の中に扉ができた
扉の中に入って行くと今まで読んだことのある漫画やラノベ、アニメや教科書などが整理されて置いてある
急に何故こんな場所ができたかわからない
赤ちゃんの時にやれる事は少ないしラノベでも赤ちゃんの頃から書いてあるのは稀だ
まだどんな世界かもわからないし、魔法のある世界ならいいなぁと考えつつそこにある本を読み出した
半年も経てば寝返りを打つこともでき、母親に抱かれて外出する事もある
親であろう二人が
「パパでしゅよ」
「ママですよ」
みたいな事を言っている
言っている事はわからないが、このおっさんがパパでこの美人がママらしい事はわかった
ママに抱かれている時はママと発音できるように
パパに抱かれている時はパパと発音できるように
一生懸命に話す努力をした
前の世界とは言葉が違うからそれを覚えなくてはならない
ラノベのようにチートで言葉が理解できる事はない
前の世界のように覚えるしかない
初めて発した言葉はマァマだった
パパがすごく悔しがっていたのを見ていた
前の自分はどうだったのだろう
父親は自分が生後10ヶ月の時に癌で亡くなった
まだ35才の時だったそうだ
さぞ残念だったであろう
父親が産んでくれと言われなければ生活苦で生まれる事はなかったと聞いた
チョット違うかもしれないが父親の寿命と引き換えに生まれたようなものだ
実際には死んでいたかもしれない事故や後一歩前にいたら暴走車にひかれていただろう事象に出会った事があるが首の皮一枚で生きてきた
父親が守ってくれていると思っていたのだ
このような事で死んだって事は父親は生まれ変わって新たな生命を得たのかもしれない
2才から物が投げれるようになり取り敢えず右左関係なく投げていた
ラノベにあった様に投石レベルがあるのであれば、投石を舐めるなって書いてあったからだ
現実の話ではないにしろ、攻略本がない以上いろいろやってみるしかない
毎日毎日投げては拾い投げては拾いをくりかえしていた
3才になり前の世界で子どもが剣道をやっていた為、付き合いでやっていた事を木の棒を持って素振りをした
4才になりランニング、投石、素振り、勉学とやる事が増えていった
また家庭教師がついたのだ
計算は前世界のものが通用する為良いが国語は一から覚えなければならないから大変だ
剣の先生も付き毎日が大変だ
5才になり教会で適正を見る日がある
今日はその日だ
「アイチ、パパはどんな適性がでても見捨てたりしないからな。スキルなんかは後から付いてくるものだから今はあるだけマシと思って行け」
「わかりました、取り敢えず行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
「頑張れよ」
手を振りながら屋敷を出た
そうそう僕の名前はアイチ・ベルバーグ
此処の街の名前はベルバーグ
此処の街の領主の息子になる
父の名前はギブン・ベルバーグ
母の名前はエミン・ベルバーグ
と言う
この街は北には魔獣の森があり滅多には街まで来る事はない。しかし何百年に一度魔獣の群れが襲う事がある
また国境に近いこの街は隣接国との防衛拠点でもある
国王と父は仲が良く信頼が厚いらしい
教会での僕のスキル?適正?のようなもは
投石B 弓A テイマーS S 剣術D 魔術Dだった
投石は自主練、剣術・魔術は習っていた為あってもおかしくは無い
弓やテイマーは元々の素質という事だろうか
屋敷に帰り家族に報告をした
「今の時期はEがあれば上等だよ」
「そうよ、B以上は素質があるもの又はそれまでの努力の結果よ」
「それだけあればすごい事だよ、頑張って伸ばしなさい」
「そうそう今度国王がこの街の視察にくるから準備を頼むよ」
「わかりましたが、僕には関係ないから」
「大いにあるんだなこれが」
「えぇ、マジで」
「マジってなに?」
「真面目にって意味です」
「ヘェ〜、まぁいいや、アイチと同い年の第一王女も一緒に来るから遊んでやってくれ」
一瞬面倒臭い顔をした
「そういう顔をするな、忖度も必要だぞ」
「わかりました、やれるだけやりますよ」
「おう、頼んだ」
と数日後国王が視察に来るのであった
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