道化師×夜明け×時間【カクヨム合宿】

鈴響聖夜

夜明けを知らせるピエロ

僕は年季の入った道化師ピエロ

誰からも愛されず、誰からも必要とされない。

仕事いえば、子供に夢を与えるくらい。

テーマパークの中心で玉乗りをしながらジャグリングをすれば、周りから歓声が上がる。

でもそれもあまり嬉しくない。

道化師が出来て当たり前の技だから。

だから僕はテーマパークを飛び出した。

でも仮面は被ったまま。

いつの間にか本性を晒すことが怖くなっていた。

走って走って走りつめた先、街を見渡せる丘の上。

体に染み付いたかのように、拾った小石でジャグリングを始める。

そして僕は告げた。


「朝が目醒めるよ!」


僕の後ろでは黄金に輝く太陽が燃え、僕らの仮面を溶かした。

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道化師×夜明け×時間【カクヨム合宿】 鈴響聖夜 @seiya-writer

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